30歳で抜てきされた商業高校の校長、進路指導に取り組み1年で国公立大合格者を輩出 「ここしか入学できなかった」自信をなくしていた生徒に教えた「挑戦を楽しむ」姿勢
この生徒は「ユーチューバーがどれだけすごいか分かった」とも語っていたといい、柴山さんは「これが社会との距離を知るということ。自分は生徒たちに『どんどん失敗したらいい。学校は失敗していい場所だよ』と伝えている」と話す。 ▽「挑戦を、楽しむ。」変わった雰囲気 挑戦と失敗を肯定する校長の下、生徒たちは「挑戦したいから」と福岡女子商業を選び、ことあるごとに「挑戦」という言葉を口にする。かつては「うちに生徒が集まるわけない」とネガティブな教員もいたが、今は全員が意欲を持って学校に関わる。 現在も、生徒主導で複数のプロジェクトが動く中で「学校の雰囲気は大きく変わった」と自負する。柴山さんも新たなアイデアを温めているといい、「挑戦を、楽しむ。」学校は、まだまだ進化していきそうだ。