“ながら会議“にピッタリ! オープンイヤー型イヤフォン「Cleer ARC 3 Music Pro」
ディスプレイ付き/紫外線消毒機能があるバッテリーケースが面白い
ARC 3 Music Proのもう1つの特徴は、バッテリーケースです。一般的なワイヤレスイヤフォンのケースとは一線を画す、ユニークなディスプレイ付きバッテリーケースが付属しています。 バッテリーケースのディスプレイでは、タッチで音楽の再生/停止、曲送りや音量調整といった基本的な操作ができるだけでなく、バッテリーの残量を確認することも可能です。さらに、カメラのシャッターボタンやタイマー機能も搭載されているなど、ちょっとしたアイデアが詰め込まれています。 過剰な装備ではないかと思いましたが、スマホを使わずにケースでイヤフォンの設定などを操作できるのは、意外と快適だと実感しました。 さらにQiによるワイヤレス充電にも対応している他、内部のイヤフォンを収納する部分に紫外線を照射して消毒する機能を備えているところも非常にユニークです。イヤフォンを使っていると、どうしても汚れなどが付着してしまいますが、このケースなら手軽に清潔さを保つことができます。衛生面が気になる方にはうれしい機能ではないでしょうか。 ディスプレイ付きイヤホンケースでは、こんな機種もあります。
気になった点もいくつか
一方で、いくつか気になった点もありました。 まず、耳に掛けるタイプのイヤフォンなので、メガネを装着している自分にとっては装着がやや手間です。かける時に少し干渉します。 イヤフォン本体に触れて操作できるタッチセンサーに関しては、反応が良好で操作しやすいがゆえに、装着時などに誤作動してしまう場面もありました。こうしたタッチ操作の機能割り当ては専用アプリで変更できるので、私は1回タップ時の機能をオフにしました。こうしたカスタマイズもユーザーの好みにあわせてアプリでしっかり行えます。 また、ケースにイヤフォンを収納する向きが左右逆な点も自然ではないと感じます。ケースを小型化するため左右を反転させたのだと思われますが、慣れないと違和感が大きいです。 さらに、首の傾きで操作するヘッドトラッキング機能も搭載されていますが、正直なところ、この機能はやや使い勝手が悪いと感じました。反応の良さ/悪さではなく、そもそもインタフェースとして、人間が普段から自然に行う動きで反応してしまう可能性があるのは誤作動を招きます。筆者の場合、肩凝り防止のために首をぐるぐる回したりすることもよくあるので、早々と機能をオフにしてしまうかもしれません。 もう1点、ケースのファームウェアアップデートには時間がかかった点も気になりました。ファームウェアのバージョンにもよると思いますが、私の場合、更新に約5時間かかりました。(バージョン 0.0.0 → 2.0.0) iPhoneの専用アプリを起動しっぱなしでアップデート処理を行うため、この間、iPhoneを持ち出すことができず、少しストレスを感じました。私の環境の問題だったかもしれませんが、ファームウェアアップデートのタイミングはご留意いただいた方がよいかなと思います。もちろん、アップデートの時だけのお話なので、大きな問題があるわけではありませんが。 最後にこれからの進化について期待したい部分として、iPhoneの通知読み上げに対応していると、さらに素晴らしいイヤフォンになったと感じます。iOSの「設定 > Siri > 通知の読み上げ > ヘッドフォン」をオン(iOS 18.0.1)にしておくと、AirPodsなどでは通知が来たら読み上げてくれます。長時間装着していたいと思わせるARC3だからこそ、何らかの形でこうしたヒアラブルデバイスとしての機能も追求していただきたいです。 過去にソニーの「Xperia Ear Duo」というイヤフォンを使っていたことがありますが、このコンセプトは非常に好きでした。