石岡一 練習日誌 鉄製ハンマーで背筋、握力強化 /茨城
<第91回センバツ> 「ドン、ドン、ドン」。グラウンドの左翼近く、筋力強化に使う器具が並ぶ一角から、地鳴りのような音がリズム良く響き渡る。その正体は、鉄製のハンマーでタイヤをたたく「ハンマートレーニング」だ。 ハンマートレーニングでは、重さ約5・5キロの鉄製ハンマーを両手で持ち上げ、後頭部まで振りかぶってから黒いタイヤに振り下ろす。1セット20回ほどを選手が納得がいくまで繰り返す。 タイヤをたたく瞬間をバットでボールを打ち返す瞬間に重ねることで、背筋や握力の向上だけでなく、ボールに押し負けない手首の強化にもつながるという。昨秋の県大会でベンチ入りした田口和磨捕手(2年)は「打球の飛距離が変わってきた」と手応えを口にしていた。【川崎健】