【モテるヒゲ】オヤジになるほど「ヒゲ」は武器になる!
── なるほど。逆にヒゲが濃い人にオススメのスタイルは? 長山 せっかくあるなら「フルビアード」をオススメしますね。剃る部分も少なくて済むので、お手入れも楽です。
丸山 そうですね。口ヒゲ、あごヒゲ、もみあげが繋がった「フルビアード」を最初に作ったうえで、口ヒゲとあごヒゲをセパレートにすれば「ヴァンダイク」という17世紀に活躍した画家ヴァン・ダイクが由来のスタイルになるし、飽きたら口ヒゲを剃ってもいい。様子を見ながら徐々に削って似合うヒゲを模索できるんです。
髪の毛が寂しくなっても、ヒゲがあると視線が誘導されるので気にならない
── 皆さんスーツがユニフォームとのことですが、ヒゲにはどんなファッションが似合いますか? 丸山 ジェントルマンと聞くとスーツにヒゲをイメージするように、やっぱりヒゲがあると断然スーツがダンディに見えます。かと言って、カジュアルが似合わないってこともないですね。 関 Tシャツにデニムの何気ない格好も、ヒゲがあるだけでぐっと雰囲気が出ますよ。シンプルな服装のほうが、ヒゲが引き立つと思います。 長山 トラッドなスタイルにも合うので、カジュアル全般オススメです。
丸山 着物にも合うし、要するになんでも似合うんですよね。ただ結局大切なのは清潔感。それさえ気をつけておけば、どんなファッションにも合います。 ── ヒゲはシェーディングになるから小顔効果もありますよね? 丸山 若い時には大人っぽく見せられて、大人になるとシワやほうれい線も隠せます。髪の毛が寂しくなってきても、ヒゲがあると視線が誘導されるので、気にならないんですよ。 ── (LEONを見せながら)海外スナップに登場するオヤジさんはヒゲスタイルが多いんですが、日本人とはヒゲのタイプが違いますよね?
丸山 毛質が違います。「フルビアード」も、アジア人だとこんな風にボリュームが出ない。我々が伸ばすとだいたい「天神ヒゲ」と言って、聖徳太子みたいに下へ下へと伸びていっちゃうんです。欧米人は羊の毛のようにくるっと丸まるのでボリュームが出て、毛量はさほど変わらないのに多く見えるんです。 そういった理由もあって、日本人の毛質には「アンカー」がちょうどいい。それと骨格の違いもあって、彫りが深いと無精ヒゲでもカッコよく見えるってことはありますね。