高山みなみ、田中真弓、一龍斎貞友による“乱・きり・しん”さながらのやり取りに会場大盛り上がり<劇場版 忍たま乱太郎>
声優の高山みなみ、田中真弓、一龍斎貞友が、12月15日に都内で開催された映画「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」最速先行上映会舞台あいさつに、関俊彦、藤森雅也監督と共に登壇した。 【写真】アフレコを振り返る高山みなみ(写真中央) ■13年ぶりの劇場版はシリーズで最もシリアスなファン人気の高い作品 映画「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」は、尼子騒兵衛が1986年に朝日小学生新聞で「落第忍者乱太郎」の連載を開始し、1993年より同漫画をテレビアニメ化した「忍たま乱太郎」の13年ぶりとなる劇場版。原作・イラストを尼子が手掛け、阪口和久が執筆した「小説 落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師」を映画化したもので、ギャグ色の強い普段のアニメとは一線を画したシリアスな展開が繰り広げられる。 土井先生(声・関)が、タソガレドキ忍者・諸泉尊奈門との決闘に向かった後、消息を絶ってしまう。山田先生(声・大塚明夫)と六年生による土井先生の捜索が始まる中、乱太郎(声・高山)、きり丸(声・田中)、しんべヱ(声・一龍斎)らが所属する一年は組では、担任不在のためタソガレドキ忍軍の忍び組頭・雑渡昆奈門と尊奈門が教壇に立つことに。そんな中、きり丸は偶然、土井先生が置かれた状況を知ってしまう。 登壇した高山は、13年ぶりの劇場版について「正直、『マジか!?』って感じでした。『13年ぶりにやれることになるんだ、すごいな』って!」と驚いたことを明かしつつ、「ただ、劇場版を発表するイベントもありましたけど、その前にもイベントがありまして、『なんで今になって、こんなにイベントをやっているんだ?』っていう、ちょっと謎めいたことがあったんですよね。だから、何かあるぞっていう予感はしてたんですけどね」と予感があったことを打ち明け、笑いを誘った。 また、田中は「テレビシリーズでは、ギャグアニメなのでちょっと深いせりふとかもカットされるんです。だから、ずっと『なぜきり丸は土井先生にお世話になるのか』というのを描いてほしいなって思っていたので、本当にうれしかったです!」と述懐。 ほか、司会者から「シリーズ史上最もシリアスな展開ということで、アフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか?」との質問が寄せられると、一龍斎は「全然変わらなかった」と返答して爆笑をさらいながら、「収録は私たちの気持ちってあまり変わらないんです。どういうのでも」と告白した。 ■“乱・きり・しん”らしい舞台あいさつに会場が沸き立つ そんな中、藤森監督がスタッフたちとの絆を感じたこととして、「イラストが描けるだるまがあって、空間デザインを担当するスタッフが3体(乱太郎、きり丸、しんべヱの)それぞれのイラストを描いて、進行の節目ごとに目を入れた」というエピソードを披露。 すると、3人は「そんなだるまがあるんだ!」と驚き、高山が「それは商品化だな!(笑)」と宣言すると、一龍斎が「欲しいよねぇ」と観客に同意を求める。さらに、田中がきり丸の声で「だるま、いかがっすかぁ?」と呼び込みを始めるなど、演じるキャラクターさながらの丁々発止のやり取りを見せて、会場を大いに盛り上げた。 ◆取材・文=原田健