大谷翔平の59盗塁を支えた恩人がマーリンズ新監督に就任、盗塁阻止へ「ピッチアウトを考えないと」
大リーグの各球団のGMや監督ら首脳陣や代理人などが集まるウィンターミーティングが、9日(日本時間10日)、テキサス州ダラスで開幕する。開幕前日の8日(同9日)は、各球団のGM、監督、代理人らが続々と現地入り。今季までドジャーズの一塁コーチを務め、来季のマーリンズの新監督に就任したクレイトン・マッカロー監督(44)も姿を見せ、来季のドジャーズ戦での「大谷盗塁阻止」を誓った。 【写真】何度も見ました!大谷とマッカローコーチのヘッド・パンプ 今季、大谷が達成した前人未到の「50―50」(50本塁打&50盗塁)を支えた男が、来季からは敵軍のベンチで、「ストップ・ザ・大谷」に全力を尽くす。 「彼が一塁に出塁したら、ピッチアウトを考えないといけないね。ショーヘイを、スローダウンさせることができるか、みてみよう」 マッカロー新監督は今季、ドジャースの一塁コーチを務め、大谷の盗塁量産に尽力。試合前後には連日、相手投手の映像を見るなどして意見交換を重ねた。その結果大谷は盗塁の精度を高め、01年のマリナーズ・イチローを超える日本人最多の59盗塁を記録した。21年に記録した自己最多26盗塁から激増した裏には、マッカローコーチの存在も大きかった。大谷が一塁に出塁すると、同コーチと頭をコツンとぶつけ合う「ヘッド・パンプ」は名物シーンとなり、日本のファンにも親しまれた。 「(大谷とヘッド・パンプができなくて)寂しくなるよ」と新監督。9月19日(同20日)に大谷が6打数6安打、3打席連続本塁打、2盗塁、10打点という超人的パフォーマンスを見せたのは、マッカロー新監督が就任するマーリンズ戦だった。「50―50」を達成した際には、敬遠策を取らず、敢えて堂々勝負を挑んだマーリンズ。「あの試合での経験は、チームにとって大きかったと思う。彼は完全に波に乗り、シーズン最高の状態だったからね」。大谷とガチンコ対戦した経験が、若いチームに大きな学びを与えたと分析する。ドジャーズの来季、マーリンズ戦は、4月28日(同29日)からロサンゼルスで3連戦、5月5日(同6日)からマイアミで3連戦となっている。「50―50」達成以来となる、思い出の地に戻る大谷を迎え撃つマッカロー新監督との攻防が見逃せない。
報知新聞社