長期運転へ点検強化を提言 IAEA、美浜3号の調査終了
原発の長期運転を支援する国際原子力機関(IAEA)のプログラム「SALTO」のチームが25日、40年を超えて営業運転している関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の安全性を評価する調査を終えた。チームは「大半はIAEAの安全基準を満たしている」とし、長期運転のための点検や改善工事のさらなる実施を提言した。 関電によると、IAEAの原子力安全担当官でチームリーダーのマルティン・マルチェナ氏が非公開の会合で講評し、これまで設備ごとに個別に行ってきた経年劣化管理を体系化して包括的に整理するよう提案。2年後をめどに、関電の対応状況を再調査する。