95年の歴史を受け継ぐ 一度閉業した銭湯の「跡継ぎ」決定【長野・塩尻市】
6月に閉業した塩尻市の銭湯の「跡継ぎ」が決まりました。95年という歴史を受け継ぎ市民の湯を守っていく決意を語りました。 ■ニコニコ温泉社長・真神友太郎 社長 「今回、桑沢様にお会いしてですね、桑の湯さんを引き継がせていただくことになりました。これもひとつかなり大きな縁だと思っておりまして我々としては非常に身が引きしまる気持ちでおります」 創業1929年の銭湯「桑の湯」。塩尻市内唯一の銭湯として親しまれてきた老舗です。 4代目の桑澤弘幸さんと母・節代さんの2人で切り盛りしてきましたが設備の老朽化や体力の限界を感じていたため6月末で閉業。 その後、およそ1カ月間かけて、銭湯の「跡継ぎ」を公募していました。 ■桑沢弘幸さん 「いままでの桑の湯のことと地域のことも考えてくださる感じが一番強かった」 応募があった5社の中から選ばれたニコニコ温泉は、休業や廃業した銭湯の再生を担う企業でこれまでに東京や大阪での事業実績が4件あります。 大都市に比べて人口が少ない塩尻市での勝算は? ■ニコニコ温泉社長・真神友太郎 社長 「地元の人は地元の人にきっちり楽しんでもらって来ていただく。それでは足りないということは分かり切っているので、その部分を補う意味でインターネットで収益を補うのか、それとも観光客を呼び込むアイテム・サービスを新たに付加するかたちで充実性を高めるのか。そういった銭湯プラスアルファのところは、いまの時代にあった要素が必要なのかと思います」 ニコニコ温泉によると桑の湯の名前は変えず設備更新などをした上で早ければ年内のオープンを目指すということです。