出さなきゃよかった…。アーセナル退団で化けた元アカデミー選手6人。クラブと代表で大成功を収めた選手たち
MF:ユヌス・ムサ(アメリカ合衆国代表) 生年月日:2002年11月29日 現所属:ミラン(イタリア) アーセナル在籍期間:2012年~2019年夏 直近の5年間で、アーセナルが最も放出を後悔している若手選手はユヌス・ムサかもしれない。2019年夏にフリーでバレンシアに移籍してからすぐに才能を開花させた。 バレンシアに移籍した翌年の2020/21シーズンの開幕戦で、当時17歳ながらスタメンに抜擢されると、あっという間に主力に定着。若手選手ならではの粗さもあったが、自慢の走力をはじめとすフィジカル能力と中盤やサイドなど、あらゆるポジションでプレーできる万能性が評価され、バレンシア時代に指導を受けたハビ・グラシアやペペ・ボルダラス、ジェンナーロ・ガットゥーゾ、ルベン・バラハらすべての監督に重宝された。 迎えた2023年夏に多くのビッグクラブの間で争奪戦が起きた末にミランが1800万ユーロ(約28.8億円)の移籍金で獲得に成功した。ミラン1年目からリーグ戦30試合に出場するなど多くの出場機会を得ることに成功し、2点差を追いつく劇的な展開となった2024/25シーズンの開幕戦でも持ち味を発揮する。 73分にピッチへと入り、途中からダビデ・カラブリアに代わって右サイドバックのポジションに移ると、90+5分にクロスからノア・オカフォーのゴールをアシスト。どのポジションでも計算できる彼の万能性が活きた試合だった。 現在21歳のムサは過去に16歳でアーセナルを退団した経緯を地元誌『Evening Standard』にて「当時はアーセナルのトップチームには、そんなに早くからいることはできないと感じていた」と語っている。アーセナルからすると彼をフリーで退団させてしまったのは痛手だが、ムサのキャリアを踏まえると、16歳でロンドンを離れたのは良い決断だったと言えるだろう。
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