【毎日書評】発達障害のナレーターが働きながら実践している「すぐに環境を整えるライフハック」
デスクトップぐちゃぐちゃ回避術
パソコンのデスクトップがファイルやアプリでとっ散らかっていると、当然のことながら作業効率が落ち、パフォーマンスレベルは低下していきます。しかし発達障害の人には、片づけが苦手なタイプが多いもの。しかもそれは、リアルにおいてもデジタルにおいても共通することでもあるでしょう。 そこで著者は、デスクトップ上に「とりあえずいったん入れておくフォルダ」をつくることにしたそう。フォルダ名は「A、B、C、D」と適当につけ、カテゴリー別に分けることもなく、とにかく普段あまり使わないファイルやアプリをそこにまとめることにしたというのです。 大事なのは、フォルダを最低でも4つは作ることです。すべてのファイルを1つのフォルダに入れてしまうと確かに画面はスッキリしますが、必要なときに必要なものが見つからず、やはり作業効率が落ちてしまいます。(77ページより) 4つのフォルダに分けておけば、視覚的な探しやすさが段違い。著者は、自身の経験からそのように述べています。(76ページより) 発達障害の人は、人よりもできないことが多いかもしれません。しかし大切なのは、できないことを克服しようとすることではなく、とにかく工夫をすること。そうした考え方に基づく本書は、発達障害を持ちながら働いている方の大きな支えになってくれるかもしれません。 >>Kindle Unlimitedの3カ月無料キャンペーン【7/17まで】 「毎日書評」をもっと読む>> 「毎日書評」をVoicyで聞く>> Source: かんき出版
印南敦史