[明日から実践できる]シーバスゲーム最重要テク「ドリフト」を誰にでもわかるように解説!
応用その2「ルアー先行=ルアーのテールを魚に見せるドリフト」 こちらは、一般的なダウンドリフトにあたりますが、よりスレている魚に対してラインを見せないというメリットがあります。パターンとしては、サヨリ・エビなどの繊細なベイトを捕食している際、効果を発揮しやすいです。 1.狙いのピンに対し、上流に立つ 2.ピンから、数m~10m程度沖にルアーを打つ 3.出来る限りロッドを立て、ラインを水に付けないようラインを巻き、狙いのピンにルアーを流していく 大型の魚を狙うならば、アップドリフトという話を良く聞きますが、案外そんなことも無く、特にクリアウォーターやスレている魚はダウンのドリフトの方が食うケースが多いと思っています。 また、コツとしては、狙いのピンに対してルアーを沖に打ちすぎないことです。何故なら、着水点からピンが離れるとその分ラインが水を掴み、ライン先行寄りになってしまうからです。 応用その3「橋脚を利用したドリフトコース」 これはバスでいうチョウチン釣りに近い釣りなのですが、少々リスキーな釣りになります。この釣りをする際は、橋脚の表面の質がツルツルであること、ラインを魚の大きさに対して余分に強くすることが必要です。 橋脚の裏側に身を隠している魚を狙う際、有効な方法となります。 1.キャストが届く範囲で出来る限り上流に立つ 2.狙いの橋脚から、数メートル沖にルアーをキャストする 3.ルアーを流し込み、橋脚にラインを接触した状態でルアーをターンさせる この釣りのキモは、出来る限りラインに負荷をかけないように角度をつける事。また、手前の流れにラインを持っていかれないようロッドを上げる事。もう一つは、着水点をどれだけ橋脚から離すかでドリフトコースの奥行が決まることです。 バス釣りでは、木やブッシュにルアーを突っ込むカバーフィッシングがありますが、こういったストラクチャーを用いた釣りは、シーバスにおいても通常ではルアーを通せない魚を狙えるメリットがあります。そのためにはもちろんそれ相応のタックル組みが必要になります。生半可なラインではルアーのロスト率が上がりますし、ラインブレイクが増えてしまいます。 私は、リバーシーバス相手でもPE 2号以上、リーダー40ポンドでこの釣りをしています。また、前述した通り、橋脚の質の判断や魚の強さを考慮して、無理はしません。とくに魚が強い有明海では絶対にしません(笑)。 この釣りは、通常の釣りで魚が出せない時の最終手段と考えて頂ければと思います。 応用その4「バイブや高比重シンペンを使用したボトムドリフト」 コチラは、パターンなどは関係なく、食わない魚を食わせる特効薬になる釣りです。ミニエントなどのトラブルが少ないバイブレーションやレイジーファシャッドなど、ヘッド側にウェイトが集中した前傾姿勢のシンペンが使いやすいです。 1.狙いのピンよりも上流にキャストする。その際、水深が深ければ深いほど、上流に打ち込む 2.ラインを適度に送り込みボトムを取る。その際、高比重のルアーに対して、軽いPEラインは先に流れているためライン先行の状態になる 3.そのままボトムをスローリトリーブorリフト&フォールを行い、狙いのピンに向けルアーを進めていく 4.アングラー側がアクションを付け、ラインを回収する事で、徐々にライン先行からルアー先行に切り替わる 5.その瞬間がターンとなるので、そのターンを狙いのピンに持っていくよう調整する これはラインが太ければ太いほど、ラインが流れを掴むため難しくなります。そのため糸は細くしたくなるのですがボトムで食わせる分、根ズレのリスクを伴いますので注意が必要です。