「保育園落ちた、ゴミだな日本」3人育児の「シングルマザー」が保活失敗の衝撃。悩んだ末にたどり着いた答えとは
2025年が幕を開けたが、この時期は、長かった保活(一般に「認可保育園」に子供を入園させるために取り組む活動のことを言う)の結果を手にする人が増え始める時期でもある。 この記事の他の画像を見る 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、保活の大変さと、選考結果のシビアな現状についてこう話す。 「2016年に『保育園落ちた日本死ね』というSNSの投稿が波紋を呼び、保活の厳しさがクローズアップされるきっかけとなったことを覚えていらっしゃるでしょうか? 厚労省の調査によると、現在、待機児童数が50人以上の自治体は全国に6つしかないそうですし、令和3年度から令和6年度末までにかけて約14万人分の『保育の受け皿』を準備するという『新子育て安心プラン』も着々と進んでいるそうです。 一方で、入れたい保育園の選考に落ちて悩む保護者が後を絶たないというのもまた現実。このギャップの理由はどこにあるのでしょうか。また、保育士の待遇改善も対策が始まってはいますが、飛躍的な増員にはまだまだ多くのハードルがありそうですよね。 『多くの壁や経済的課題が多すぎて、子供を産むのが大変そう』。そんな意識の定着は、少子化の要因の1つになっているのではないでしょうか」 ・・・・・・・・・・ 今回、昨年12月時点で保育園の1次申し込みの選考結果を受け取り、保育園に入園できない状態にある女性に、取材する機会を得た。話を聞かせてくれたのは、3人の子を1人で育てている、関東地方在住の会社員・我孫子みちるさん(仮名)である。1番下のお子さんを、真ん中のお子さんが通う保育園の「1歳児クラス」に入れたいと思っていたそうだ。 「職場復帰することを前提に朝使える時間を考えると、1番下の子供は真ん中の子と同じ保育園に通わせるしかありません。それでも落ちる可能性もあったので、ギリギリ送迎できる別の園にも申し込みましたが、そっちもダメでした。9月の1次申し込みで、初日にはりきって申請したのに…」 不承諾という選考結果を受け、みちるさんは泣き崩れたという。 「かろうじて通える範囲に認可外保育園が1つあるんですが、そこの施設についてはいい話を聞いたことがないので、仮に空きがあっても入れたくはありません」 来月の2次申し込みや春からの生活のことがすでに不安で仕方がないというみちるさん。 「『子供を産め!できるだけたくさん産め!だけど早く仕事を再開して働け。税金もしっかり納めろ。その代わり、保育園にはなかなか預けられないぞ…』って、どんな国なんでしょう。ゴミみたいな国ですよ、今の日本は…」
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