「負けていると腹を立てる選手が出てくる」4連敗中のウォリアーズの状況をカーHCが分析&理解「私もそうだった」<DUNKSHOOT>
今季開幕前、ゴールデンステイト・ウォリアーズの評価は決して高くなかった。しかし現地時間11月22日時点で12勝3敗(勝率80.0%)、並みいる強豪を抑えてウエスタン・カンファレンス首位に君臨。13選手が平均12分以上のプレータイムを得る全員バスケで、着実に白星を積み重ねていった。 【動画】カリー 通算2万4000点までの道のり だが、翌23日のサンアントニオ・スパーズ戦から4連敗を喫し、順位はウエスト4位まで転落。さらに負けが込み始めたことで、選手から起用法が安定しない13人ローテーションに対する不満の声も上がり出した。 ここまで全試合でベンチスタートし、平均14.9分をプレーしているケボン・ルーニーは「リズムを見つけることが難しいことは何度かあるし、試合ごとに何を望まれているかわからないこともある」とコメント。その一方で「このチームの選手たちは準備を怠らずによくやっている。全員がどこかで出場するんだと知っているからね」と、現状を分析していた。 もっとも、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はチームが負けていること、そして主にリザーブメンバーだった自身の現役時代のことも踏まえて、現状についてこう語っていた。 「負けていると、腹を立てる選手たちが出てくる。私もそうだった。プレーできなかった時、コーチに対して怒っていたものさ。私のキャリアはそういうことがほとんどだった。それがNBAというものなんだ。競争が激しく、危なっかしいリーグでね。ほんの4試合前、我々はトップにいて、全員がハッピーだった。それが今では4連敗して、腹を立てているということさ」 ウエストは今季も大混戦で、15勝5敗(勝率75.0%)で首位に立つオクラホマシティ・サンダーから10位のサンアントニオ・スパーズ(11勝9敗/勝率55.0%)までのゲーム差はわずか4.0。1試合の勝敗で順位が入れ替わる事態になっている。 レギュラーシーズンは長丁場ということもあり、プレーオフを見据えて主力の負担を軽減することを考えれば、この13人ローテーションは理に適っている。また、昨季と比べてメンバーが様変わりしたため、序盤戦はなるべく多くの選手を起用し、戦力の見極めを行なってもいるのだろう。 一方で、このまま負けが込むようだとそもそもポストシーズン進出すら危うくなり、本末転倒になりかねない。どのタイミングでローテーション人数を絞るのか、カーHCの手腕が問われそうだ。 文●秋山裕之(フリーライター)
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