【ドラゴンマガジンが休刊】ライトノベル文芸誌の“最後の砦”がついに。「一つの時代が終わった」「私の青春が」と惜しむ声
1988年創刊のライトノベル雑誌『ドラゴンマガジン』が休刊することを、発行元のKADOKAWA(東京都千代田区)が1月9日に発表しました。WEBマガジン「メクリメクル」への新体制に移行するとのことです。 ▼【公式のお知らせを見る】37年の歴史を終えて、休刊が決まった『ドラゴンマガジン』編集部の投稿
ドラゴンマガジンの掲載作を多く収録してきた同社の「富士見ファンタジア文庫」の公式X(旧Twitter)によると、ドラゴンマガジンは次号、2025年5月号(2025年3月発売)をもって休刊するとのことです。 その理由として、ファンタジア文庫・ドラゴンマガジン編集部は「昨今の読書環境の変化を受け、ドラゴンマガジンが担ってきた役割は紙の雑誌では担いきれなくなってきております」として、今後は別の形でメディアサービスを展開していくと画像内のコメントで記しています。
また、プレスリリースによると、ドラゴンマガジンは休刊して新体制に移行。「KADOKAWAのライトノベル・新文芸などの小説レーベルが一丸となり、WEBマガジン『メクリメクル』を創刊いたします」とのことです。
『ザ・スニーカー』『電撃文庫MAGAZINE』とともに、一時代を築いたラノベ雑誌
『ドラゴンマガジン』は、ライトノベル黎明期の1988年に創刊。『スレイヤーズ』や『フルメタル・パニック!』など、数々の人気ライトノベルを掲載していた老舗のライトノベル雑誌です。 かつて、角川書店(現:KADOKAWA)が発行していたライトノベル雑誌『ザ・スニーカー』や、メディアワークス(現:KADOKAWA)の『電撃hp』の後継誌『電撃文庫MAGAZINE』とともに、ライトノベルの全盛期を支えていました。
しかし、『ザ・スニーカー』が2011年に休刊。続いて『電撃文庫MAGAZINE』が2020年に休刊したことで、ライトノベルを専門とした紙媒体の雑誌は、実質『ドラゴンマガジン』のみとなっていました。
そして今回、最後の砦であった『ドラゴンマガジン』も紙媒体での役目を終え、休刊することが決まりました。その突然の発表にSNSでは、 「一つの時代が終わった感がある」 「私の世代のライトノベルオタクにとっては『巨星落つ』という感がある。楽しませてもらったな…」 「時代の流れとはいえ寂しいね……」 「ラノベ黎明期から、ラノベの歴史を作った雑誌の休刊」 「私の青春が!!」 など、休刊を惜しむ声が多数寄せられています。最後の砦であった『ドラゴンマガジン』が37年の歴史を終えて休刊したことで、ついに紙媒体でのライトノベル雑誌が事実上消滅しました。 なお、新体制としてサービスが開始されるローンチ前の「メクリメクル」の情報に関しては、キミラノ公式Xアカウントなどで随時公開を予定しているとのことです。
BuzzFeed Japan