“余計な一言”を好印象に変える、5つの原因別・言い換えテクニック集。
わかっているような物言いが相手を不快にさせる。
もしかしたらちょっと砕けて距離を縮めたいのかもしれない。だが、「相手を理解しているような言い方には注意が必要です。人にはテリトリーがあるので、ちょっとした匙加減ですぐに馴れ馴れしさや、不信感、さらには嫌悪感にもつながってしまいます」。人は案外決めつけて語られるのが苦手なのだ。 [お酒とか強そうですよね。] ▼ [お酒は召し上がりますか?] イメージを決めつけた質問の仕方が人を不快な気分にさせる。お酒が強かったら、だからどうなんだと。 [スポーツとかされてましたよね?] ▼ [お話の仕方が爽やかで素敵ですね。] 背が高くてカッコいい、などの外見にまつわる発言には、それが褒め言葉であっても慎重でありたい。 [緊張しちゃうほうですか?] ▼ [こういう場って、私緊張しちゃうんです。] 相手に寄り添うような言葉も時に余計なお世話に。自分のことをまず開示していくほうが相手は安心する。 [一人で旅行するタイプですか?] ▼ [一人で旅行することはありますか?] 相手を◯◯系の人、と決めつける語りは言われたほうは思うところ満載。いったい、私の何がわかるのか?
ネガティブな表現ではなくプラス言葉で話す。
直截的な否定言葉ではなくともどっちつかずの曖昧な表現は相手にマイナスのイメージを与える。「なくはない、と言われたら、なしなのか、ありなのかの判断ができない。責任回避の言い方は混乱も招きます」。仮に判断がつかない事項でも、遠回しに言わないでできるだけ具体的に気持ちを伝えよう。 [なくはないんじゃない?] ▼ [これもありだね。] 同じ内容でも上の2つの言葉を言われたときの心持ちを想像してみよう。「それもいいかもね」もプラスの表現。 [普通においしいです。] ▼ [とてもおいしいです。] 普通、ってどういう意味?と突っ込みたくなる余計な一言。他の言い換えとしては「すごく好きです」なども。 [寒いから風邪ひかないようにね。] ▼ [寒いから元気で過ごしてね。] 疑いなく使っていそうなフレーズは「風邪」がネガ言葉。言われるとつい刷り込まれてしまったりも……。 [ドアを閉めないで。] ▼ [ドアを開けておいて。] ~しない、などの否定語を肯定語に変えるだけで表現は柔らかくなる。廊下を走るな→廊下は歩く、も同様。 [意外とよくできたね。] ▼ [◯◯さんならできると思ってた!] 意外と、とは何に比べて意外なのか? 無意識の比較、さらには上から目線の一言が人をさりげなく傷つける。