113キロから「10ヶ月で53キロ減量した」30代男性。秘訣は「食事の改善と毎日のウォーキングだけ」
「絵に描いたような不摂生」がやめられなかった
――改善以前はどのような生活を送られていたのでしょうか。 建部:編集者たるもの「人と顔を突き合わせて飲み食いすべし」と、平日は毎日会食の予定を入れていましたし、会社には長時間いるほどよいとも思っていました。誰に言われるでもなく、ひとりで昭和を引きずっていたんですね。がむしゃらに仕事をするのだけれど、健康面はなおざり。ストレスの捌け口は食や酒に頼りきりで、気づけば1日の摂取カロリーが3000kcalを優に超えるようになっていました。 ――具体的にはどのような食生活だったのですか。 建部:仕事の合間には昼夜ラーメンのようなジャンクフードを食べ、退勤後には会食。帰宅しても、妻が家族用に作ってくれた夕食だけでは飽き足らず、カップラーメンなども追加して晩酌していました。休肝日はなく、運動はゼロ。絵に描いたような不摂生でした。
10ヶ月で「53キロの減量」を達成するまで
――そうした状態からたった10ヶ月で「53キロの減量」を達成できるとは、にわかには信じがたいほどです。一体どのような取り組みを? 建部:食事の改善と毎日のウォーキングだけで減量しました。当時食べていたのは、コンビニで売っているカットキャベツ2袋にスティック野菜のみ。家が埼玉で職場が東京なので、「都内では食べない」ことを徹底していました。お酒も一切飲みませんでしたし、ソフトドリンクもブラックコーヒーなど、0カロリーのものだけ。あまりにシンプルかつ極端過ぎるので、人には決して勧められないのが残念なところです(笑)。 ――ツッコミどころが渋滞していますね(笑)。順番にお伺いしたいのですが、アルコールはいきなりゼロにできるものだったのでしょうか。 建部:倒れてからの2~3週は決意するまでもなく控えていました。ただ、休肝日のない暮らしが常態化していたので、アル中ではとの不安もあって、医師に聞いたんです。しかし「それだけ我慢できるなら、アル中ではないよ」とあっさり言われて。それが自信となって、難なくお酒を断てました。