今永昇太、ドジャースのMVPトリオを完封し13勝目をマーク
日本人選手4人が揃い踏みした試合で、シカゴのルーキー左腕がいつも通りの存在感を示した。
カブスの今永昇太は現地9月10日(日本時間11日)、敵地ドジャースタジアムでのドジャース戦に先発登板すると、3被弾は喫したものの、7回89球を投げ、7安打3失点、4奪三振無四球の好投でクオリティスタートを達成し、今季13勝目(3敗)を挙げた。
試合は、終盤に相手の守備の乱れに乗じて逆転したカブスが6-3で勝利。シリーズ2連勝で敵地での勝ち越しを決め、ワイルドカード枠3位チームとの差を4ゲームとした。なお、「3番・指名打者」でスタメン出場した鈴木誠也も、5打数3安打1打点の活躍でチームの勝利に貢献している。
地元紙『シカゴ・サンタイムズ』は同日付で、「ショウタ・イマナガとヨシノブ・ヤマモトの対決で、カブスがドジャースを撃破」と題した記事を掲載。
その冒頭で、5回に今永が大谷翔平をあわやホームランというフェンス際の右飛に打ち取ったシーンについて振り返りつつ、この日の左腕のパフォーマンスについて、ドジャースのMVPトリオとの対戦に焦点を当てる形で、「火曜にカブスが6-3で勝利した試合で、ドジャースの上位3人の打者がイマナガに与えたダメージは、その打球(右飛に終わった大谷の大飛球)のみだった」とした。
その上で、「7イニングを投げたイマナガはオオタニ、ムーキー・ベッツ、そしてフレディ・フリーマンに安打を許さなかった」と伝えた。
また、注目された日本人先発投手の対決について、記事では、「キャストにイマナガ、そして60日間の負傷者リストからの復帰後、初先発となったドジャース右腕のヨシノブ・ヤマモトが名を連ねた試合で、イマナガはクオリティ・スタートを記録し、ヤマモトは4回を投げてカブスを1点に抑えた」と伝えている。
なお、『MLB.com』のサラ・ウェクスラー記者は、試合後に投稿した記事の中で、この試合に日本人選手4人が出場したことについて、「4人の日本人選手がMLBの試合に揃って先発出場したのは僅か2度目のこと」と伝えた。
そして、「マリナーズのイチロー・スズキとケンジ・ジョウジマ、そしてヤンキースのヒデキ・マツイとケイ・イガワが出場した2007年5月4日の試合以来、実に17年ぶりのことだった」と報じている。
J SPORTS 編集部