最低気温10度以下の冬将軍はもうすぐ!! うっかり忘れて後悔しないように[やるべきクルマの冬対策]とは
■意外に見落としがちなウインドウォッシャー液とクーラント
意外に見落としがちなのはウィンドウウォッシャー液。雪道走行では窓が汚れるので、これが使えないと前が見えず危険でもある。これからの季節、寒い地方に行くなら寒冷地用のウォッシャー液に交換したほうがいい。 通常売られているウィンドウウォッシャー液は、原液だと-30度、2倍に薄めても-10度程度までは凍結しない。しかし極端に薄めていたり、水道水で代用しているような場合は危ない。 一度使い切って専用のウォッシャー液に交換したほうがいいだろう。カー用品店などでは寒冷地用のウォッシャー液も市販されているので購入をおススメしたい。 水分が大半のクーラント(冷却水)も凍結対策をする必要がある。ウォッシャー液は凍結しても解凍できるまで使えなくなる程度の不便さしかない(それでも視界を確保できないと危険だし不便だが)からまだいいがクーラントは万一凍ってしまうと、始動時に冷却水が循環しなくなってオーバーヒートを起こすこともあるし、最悪の場合シリンダーブロックが破壊されてエンジンが使い物にならなくなる可能性がある。 東京近郊の場合は濃度30%程度のLLCが入れられていることが多く、これでも-15度程度までは凍結しない。それ以上の極寒地に出向くという場合は、ディーラーなどでLLCを交換したほうがいいだろう。
■窓が頻繁に曇ったり、寒い朝に窓に霜が降りていたら?
寒い冬によくあるのは、ウインドウが曇ってしまうこと。フロントウインドウの曇りを取る場合、基本は窓を開けて車内の温度を下げ、エアコンのデフロスターを風量MAXにしてフロントウインドウの下から暖かい風が出ることで曇りを取る方法だ。エアコンとデフロスターの両方を使い、外気循環にすることによって、曇りを素早く取ることができる。 では曇りにくいガラスにするコツはあるのだろうか?曇りにくくするには、ガラスの内側を常にキレイにしておくこと。窓ガラスの内側に埃や汚れが付着していると、湿気が吸着されやすく、曇りを誘発させてしまうのだ。 そこで、おススメしたいのは精製水で窓ガラス内側を拭きあげていくこと。精製水とは、水道水の塩素やミネラル成分などの不純物を取り除いたもので、これで拭きあげると曇りにくい。薬局に行けば500ml、100円程度で買えるのも嬉しい。 手順としては精製水をキッチンペーパーやマイクロファイバークロスなどに拭くませて水拭きしていく。実際に使ってみたが、不純物がないためか、よく伸びてくもりの原因となる拭きスジや拭きシミができないのがいい。 ただし、精製水で油膜が落ちない場合は各種ケミカル剤を使うのも手だ。例えば、ウエットティッシュタイプのSOFT99「窓フクピカ くもり止め強化タイプ(10枚入り186円」やスプレータイプのプロスタッフ「くもりませんげん(45ml、736円)」などがある。 ウインドウの撥水コーティングも施しておけば、降雪時の視界確保に役立ってくれる。ワイパーを雪用に交換したり、解氷スプレーやスノースクレーパーを搭載しておけば、降雪後の出発準備がはかどる。 霜によるウインドウの凍結対策には、ウインドウカバー(やわらかい素材のサンシェードも使える)を利用するのが効果的だ。フロントウインドウの上から被せて左右ドアの窓枠で挟んで固定するもので、降雪時のフロントウインドウへの積雪やワイパーの貼り付きを防げるだけでなく、真夏にはサンシェードとしても役立ってくれる。