最低気温10度以下の冬将軍はもうすぐ!! うっかり忘れて後悔しないように[やるべきクルマの冬対策]とは
■電力消費の多い冬場にバッテリーが上がったら恐怖!
バッテリーはパワーウインドウの作動が遅くなったり、セルモーターの回転が弱く感じることがあれば要注意、交換時期が迫っている。補水不要のメンテナンスフリーバッテリーではインジケーターを見て充電不足を示しているのであれば、バッテリー充電器で補充電することで機能を回復させて長持ちさせることができる。 心配ならカー用品店などでバッテリーの能力をチェックしてもらうといい。バッテリーチェッカーの診断が要充電となっていれば、パルス充電器で充電しておくのがいい。 バッテリーの寿命の90%はサルフェーションが原因といわれており、パルス充電を定期的に行なうことで、サルフェーションを徐々に解消させ、物理的に壊れるまでバッテリーを使うことができるともいわれている。 また冬の寒い時期、バッテリーにカバーを付けることで温度低下を和らげ、電圧降下を抑える対策方法もある。純正でバッテリーにカバーがついているならそれでも十分だが、アルミシートなどを使ったより断熱性能が高いカバーも販売されているので、必要に応じてグレードアップするなりして利用したい。 もし、下記のような前兆が起きていたらバッテリーの劣化が進んでいると思ったほうがいい。 ■バッテリーが寿命を迎える前兆とは ●エンジンをかける際、スターターモーターのかかりが悪い ●パワーウィンドウの動作が遅い ●バッテリー液の減りが早い ●エンジンの回転数によってヘッドライトの明るさが異なる ●バッテリーを3年以上交換していない ●バッテリー本体が膨張している ●バッテリー上面にバッテリー液が漏れている ●バッテリーターミナル端子に粉が付いている
■スタッドレスタイヤと軽油に注意!
ウインタースポーツや観光などで厳寒地へドライブに行くなら、スタッドレスタイヤのチェックが必要だ。スタッドレスタイヤの交換もショップに依頼するのであれば、雪が降ってから慌てて購入、交換の予約をするのではなく、10度以下の最低気温になるという週間予報が出た頃には交換の準備を始めたい。 スタッドレスタイヤも5年以上経過したものは使用や保管状態によって、ゴムの硬化やトレッドの摩耗状態に差が出てくる。自分で判断がつかないなら、タイヤ専門店などで測定してもらい、早めに交換するようにしよう。 またディーゼル車オーナーならば知っているとは思うが、気を付けたいのがディーゼル車だ。ディーゼル車に入れる軽油は、場所や季節によって異なる特性のものが流通しており、冬の東京近郊では「2号」という軽油が売られることが多い。 この2号軽油は-5度以下で目詰まりが生じはじめ、-7.5度以下で流動性を失うというから、意外に「凍りやすい」のだ。 このため極寒地に出かける場合、ディーゼルは自宅近くではなく、現地で給油することをおススメする。寒さに強いのは「3号」あるいは「特3号」軽油なので、スタンドのスタッフに確認すれば確実だ。