管理栄養士の麻生れいみさんに聞く、栄養や電源を確保する災害に強い暮らし。
[東京備蓄ナビ]を備えの目安に。いざというときに慌てずにすむ。
災害時の炭水化物が中心の食事は、糖尿病やその予備軍の人たちにとって糖質過剰になりやすく、症状を悪化させる心配があるという。そこで麻生さんは1年以上の長期保存可能な低糖質のレトルト食品をプロデュースした。 「温めなくてもおいしくなるように作りました。非常時だけでなく、普段でも作るのが面倒なときとか、もう1品ほしいときとか、さっと出して食べられる。日常使いができて、低糖質だから健康維持のベースになります。食べることはすべての基本ですから、賢い食の選択をしてほしいですね」 麻生さんが備蓄の目安にしているのが、東京都の[東京備蓄ナビ]。 「家族の人数や年齢などの3つの質問に答えるだけで、各家庭に合わせた備蓄品目と必要量のリストが表示されます。これを参考にストックすれば災害時も慌てずにすみます。防災は非常時と平時に分けるのではなく、ふだんの生活をいかに災害に耐えられる生活にしていくかが大切ですね」
ヨシノの〈固体電池ポータブル電源&ソーラーパネル〉。固体電池を使用した世界初のポータブル電源で、ソーラーパネルで蓄電ができる。
在宅避難のために今年仲間入りした防災グッズ
エムアンドティーの〈非常用簡易トイレ〉。大容量の80回分が一箱に入って、15年の長期保管が可能。凝固剤や排便袋、防臭袋などがコンパクトに収まる。
Vantozonの〈LEDランタン〉。折りたたみ式で、充電はUSB、乾電池のどちらでもOK。懐中電灯やSOS緊急信号の赤ランプ機能も搭載。
コールマンの寝袋(左)の下に敷くEmJTaoのエアーマット(右)は、足踏み式エアーポンプを内蔵し、簡単に膨らませることができて収納もコンパクト。
非常時に不足しがちな栄養をサポート
避難生活で偏りがちになってしまう栄養バランスを整え、長期保存できるサプリメント。右から、〈サバイバルフーズ(R)ビタミンC〉〈サバイバルフーズ(R)マルチビタミン&ミネラル〉。