「3分割ルール」で最強脚長コーデ! 低身長でもスタイルよく見せるコツをプロが解説
3分割ルールを適用すれば、比較的小柄な人であってもオーバーサイズを選択肢に入れることができるようになるのもうれしいところ。2対1の比率を維持してバランスのとれた見た目にすることで、小さな体がゆったりした服に負けていると感じることなく、より幅広の服を着こなすことができる。頭の中に3分割ルールをたたきこんでおけば、母親のワードローブを借りてきた子どもに見えてるかも、という不安にさいなまれることなく、チャンキーなオーバーサイズのニットやゆったりとしたワイドレッグパンツを着こなせるようになるのだ。
寒さが厳しい時期に重ね着をする場合、3分割ルールのやり方に迷うかもしれないが、この場合、必ずしも上着をクロップドコートや短いジャケットにする必要はない。3分割ルールは主に一番最初のレイヤーに関係しているため、ハイウエストのパンツにトップスをインした場合、その上に長めのジャケットやふくらはぎ丈のトレンチコートを着ても、プロポーションが崩れることはない。「グッチ」の2025年春夏コレクションのフィナーレルックはこのことを証明していた。同コレクションでは、ハイライズのデニムに白いタンクトップを合わせ、床に届くコートをまとったモデルたちがランウェイに次々と登場した。
「背が低いからといって、レイヤードスタイルを避ける理由はありません」とベルモンテも同意する。「レイヤードは実は3分割ルールを強化する役割を果たします。例えば、足首丈のパンツにはロングカーディガンを合わせることができます」。注意点としては同じ丈のアイテムをレイヤードしすぎると、横線が目立ち、かえって身長を低く見せてしまう可能性があるため、異なる長さのアイテムを組み合わせることが重要だという。 この考え方を知っておけば、平日の朝に何を着たらよいか、もう迷う必要はない。例えばハイウエストのデニムやパンツ、またはスカートを軸にするなら、ブロックカラーのトップスを合わせて、ボタンダウンシャツを羽織ったりトレンチコートで仕上たり。「グッチ」のモデルたち同様に、基本のレイヤーが体形のバランスを保ってくれるので、オーバーサイズのシャツやロングジャケットを上に着ても、体が縮んで見えることはないのだ。 おしゃれで脚長に見える方法が、こんなに簡単だったとは。早くサブリナ・カーペンターにも教えてあげないと! Translation & Text : Naoko Ogata