【有馬記念】輝け!ハヤヤッコ 初の白毛馬出走!底知れぬ爆発力で波乱の使者に 国枝師「不思議な馬」
「有馬記念・G1」(22日、中山) 主役はラストランのドウデュースだけじゃない!有馬記念初の白毛馬出走となるハヤヤッコ、今回がメンバー最多4度目の出走で“プボくん”こと7歳のベテラン馬ディープボンドの走りにも注目だ。決して有力馬とは言えないが、そのキャラクターから多くのファンに愛されている存在の2頭。大声援を後押しに、脇役から主役に躍り出るかも? 冬でイメージするのは何色だろうか。今年のアルゼンチン共和国杯を勝ったハヤヤッコは、競走馬としては珍しい白毛馬。国枝師は今の状態を聞かれて、「この時季らしく真っ白ですよ」と冗談交じりで答える。 今の季節に白い馬体がよく似合う。そんな美しい見た目もあって人気はG1馬以上。今年9月にはファン投票による「アイドルホースオーディション」で2位となり、ぬいぐるみが販売されている。 ソダシの近親で、19年レパードSでは史上初となる白毛馬によるJRA重賞制覇を達成。6歳春に芝路線へ戻し、22年函館記念を勝って芝、ダートでの重賞制覇を成し遂げた。その後もコンスタントに走り続け、前走のアルゼンチン共和国杯では10番人気の低評価を覆してV。トップハンデの58・5キロを背負い、メンバー最速の上がり3F34秒6を記録する強い内容だった。 「このような馬は初めて。不思議な馬だよね」と師は素直な感想を漏らす。「毎回ではないけど、競馬に行くとスイッチが入る」と分析する。前走がまさにそんな状態で、ハマった時の爆発力は底知れない。 白毛馬が有馬記念に出走するのは今回が初。「中山芝2500メートルの条件はいいよね」と舞台設定を歓迎した上で、「(評価を覆した)前走はマツリダゴッホの有馬記念と同じ。それがもう一発あるかだね」とうなずく。師が管理したマツリダゴッホは07年有馬記念を9番人気で制しており、波乱を演出した実績はある。ハヤヤッコも常識の範囲内では収まらないタイプだけに、07年の再現があるかもしれない。