F1ベルギーGPのペースは「これまでで最高かそれ以上のひとつ」とボッタス。今季初入賞に近づいたと手応え
バルテリ・ボッタスは、F1第14戦ベルギーGPでのパフォーマンスはチーム史上最高のパフォーマンスのひとつだったと説明しており、キック・ザウバーが2024年シーズン初のトップ10フィニッシュに「近づいている」と考えているという。 【写真】ザウバー・モータースポーツAGのチーフオペレーティングオフィサー(COO)及びチーフテクニカルオフィサー(CTO)に就任するマッティア・ビノット ザウバーは、2024年にグリッド上でチャンピオンシップポイントを獲得していない唯一のチームとしてサマーブレイクに入った。今年これまでのチームの最高成績は、バーレーンGPでの周冠宇の11位のまま変わっていない。 ベルギーGPの予選では、ボッタスはトリッキーなウエットコンディションのなか14番手となり、レース当日はポイント獲得圏内までのギャップを埋めるために懸命に戦った。最終的にベルギーGPを15位と低い順位で終えたが、ボッタスは進歩が見えており、待望のトップ10は手の届くところにあると考えている。 ボッタスは「僕たちは努力したと思う」と語った。 「ポジティブなことは、ライバルに対してまたよりよいポジションにいられるレースペースがあると感じていることだ。それでもトップ10に入るには十分ではなかった」 「最終的に戦略を変えてみたが、あまり成果は出なかった。僕が言ったように、以前のレースよりは少しよくなっている」 ザウバーに初ポイントをもたらすには何が必要か尋ねられたボッタスは、次のように答えた。 「だんだん近づいてきていると思う。今日はペース的に見ると、これまでで最高かそれ以上のレースのひとつだった」 「僕たちはただアップグレードの投入を続ける必要があるだけだ。それが僕たちに必要なことだ。そうでなければ、あらゆる分野で進歩を続けることだ」 今シーズンのザウバーのパフォーマンス不振は、最近公になったチーム内部の対立を背景としている。ザウバーを買収し2026年からF1に参戦するアウディは、CEOのアンドレアス・ザイドルと、取締役会長のオリバー・ホフマンの両名を解任するという決定を下したのだ。アウディは、F1プロジェクトの指揮を執るようフェラーリの元チーム代表マティア・ビノットを説得し、また現在のレッドブルのスポーティングディレクターであるジョナサン・ウィートリーも、2025年に代表としてチームに加わる。 ザウバーとの契約が今年終了するボッタスは、新しいチームリーダーがそのビジョンを実現するには時間が必要だと認めた。 「また少しリセットされた」と、ボッタスが語ったと『Motorsport Week』が報じた。 「新しい指導者が誕生すると、いつも初めに少々時間がかかることは周知の事実だ。マッティアは、弱点や強みは何か、短期的および長期的な改善の優先事項は何かを知る必要があるが、それには多少時間がかかる」 「繰り返しになるが、トップに変化があったのは3年で3回目のことなので、新しい状況というわけではない。現時点でチームがそれほど影響を受けることはないはずだ。将来のためのことだと思う。何が起こるかは、もちろん時が経てばわかるだろう」 [オートスポーツweb 2024年08月13日]