ポイントは優しい大人のSNS?「mixi2」誕生が与える影響は IT専門家「いい時のTwitter」中高生なしは「異例中の異例」
■気になる収益モデルは?
現在、XをはじめとするSNSは、単に個人同士が交流をはかるだけでなく、情報を取りに行くプラットフォームのような役割を果たしている。その中で、mixi2のユーザーは個人同士の温かい交流を求める雰囲気があるという。榎本は「情報が欲しい人はXの方がいいと思う。情報がいらない人、疲れている人にはmixi2。私はすごく疲れている。でも自分が例えばライブがあるという時に宣伝するのは今、Xしかない」と、仕事として必要なためにXを使い続けている。 また、Xを使う上でも単に投稿するだけではなく「なかなか届かないから、何度も同じ投稿をしなくてはいけない。アルゴリズムに勝たなくてはいけない。日々運用していないと、自分の投稿が上がっていかない。だから『おはよう』と言う。運用しているだけだ。本当はもうそんなことしたくない。mixi2でもうコミュニティを自分で作ったので、そこにお知らせがまとまっている場所になれば、みんなそこを見に来ればいいという状態にしたい」と述べた。 気になるのは収益モデルだ。現在、mixi2には広告が出ない。収益ポイントと思われる部分がないが、継続していくからには、何かしらの収益を得なければならない。三上氏は「今回、各社がmixiに取材をして収益モデルを聞いているが、未定としか言っていない。広告を出すようにするのか、それも未定だ。有料プランにするのか、それも未定だ、と。これは本当に20周年で作ったプロジェクト。本当にビジネスモデルとしてどうするかまでは正直考えていないのではないか」。 また榎本は「でもmixiにはゲームがある。ゲームで稼いで運営すればいい。当時『サンシャイン牧場』という究極の作業ゲームがあった。当時はブラウザゲームだったので、課金要素があまりなかった。ネットに課金するという感覚がまだない頃のゲームだったが、今出たら課金したいし支えたい。サンシャイン牧場がmixi2を支えるかもしれないと妄想している」と語った。