中学受験、本番が近づくのに危機感のないわが子…どうしたらいい? 受験のプロがアドバイス!
中学受験本番が近づいて、親も不安な気持ちが日々増していきます。子どもののんびりとした様子にイライラしたり、思わず余計なことを言ってけんかをしてしまったり……。そんな保護者のお悩みに、プロ家庭教師のきょうこ先生こと安浪京子先生がアドバイス! 子育て・教育情報誌「AERA with Kids2024年冬号」(朝日新聞出版)から紹介します。 【マンガ】中学受験「全落ち」した子はかわいそう? 大人の“勝手な思い込み”に気づかされた、子ども同士の会話(全35ページ) ■マイペースで危機感のない息子に焦り <お悩み1> 息子がマイペース。超ポジティブな性格からなかなか受験への危機感を持ってくれず、母ばかりが焦っています。(小6男子) <きょうこ先生のアドバイス> マイペースな子に親が望むような焦燥感を抱かせることはなかなか難しいものです。ただ、ポジティブで自己肯定感が高いのはいいこと。直前になれば急にやる気を見せて頑張れることも多いです。 もし不安なら、冬休みの講習時に、塾の先生から一度お灸を据えてもらうのもアリです。ただしそこで最後の頑張りを見せるかどうか、それは本人次第です。 ■宿題で精いっぱいで、過去問の時間が取れない! <お悩み2> 日々の宿題に精いっぱいで、過去問の通しの時間が取れません。つい声をかけてしまい、それがきっかけでけんかに……。(小6女子) <きょうこ先生のアドバイス> 合格するために何が必要か、今すべきことは何かを親子できちんと話し合う必要があります。冬休み前は、スケジュールを仕切り直す絶好のチャンスです。その上で本人がやり方を変えないとしても、結局は子ども自身のための受験。親が口出ししてけんかになるなら、見守るしかありません。「これがこの子なりの受験だ」と腹をくくりましょう。 (構成/玉居子泰子) 〇安浪京子/算数教育家・中学受験専門カウンセラー。具体的でわかりやすい指導法や親子の立場に寄り添ったメンタルサポートが人気。著書に『親がやるべき受験サポート』(共著、朝日新聞出版)ほか多数。最新刊は『中学受験 大逆転の志望校選びと過去問対策 令和最新版』(ダイヤモンド社)。オンラインサイト「中学受験カフェ」主宰。
安浪京子