セッティングがハマった⁉ 初出場の全英女子で予選通過した佐久間朱莉に聞いた
週刊ゴルフダイジェスト11月5日号の「上手い人のスタート前のルーティン」前編では、競技アマたちのグリーン上のモーニングルーティンを紹介した。後編では、ドライビングレンジでどのクラブでどんな練習をしているのか……を詳しいく聞いた。
真っ先に練習場へ行く人は要注意
多くの選手たちが「朝イチの練習グリーンは球打ちの時間に合わせて行う」と口を揃える理由は、至ってシンプル。 「ラウンド直前に行う練習場での球打ちは、スウィングチェックや弾道を良くすることが目的ではなく、体をほぐしつつ、この日のショットの傾向を把握するためのものなのです」 とは週刊ゴルフダイジェストの連載「企業ゴルフ選士」にも登場している渡辺圭介さん。スタート直前にスウィングで悩むなんてもってのほか。たとえショットの調子が今ひとつだとしても、ミスの傾向をわかっておくことでスコアをまとめることができる。 なおかつ重要なことは“動ける体”に仕上げることであり、ほかの選手も「やる時間が重要」と口を揃える理由は、温めた体を再び冷やさないため。
では直前まで球を打てば良いのでは? という疑問は生まれるが、その理由は後述する。その前に、その24球をどう使っているか、さらに聞いてみた。 「私の場合、練習場へ持っていくクラブは4本です。必ず持つのがSWと8番アイアン、ドライバー。もう1本はこの日に多用するであろう番手ですね」 と渡辺さん。仕事が多忙でラウンド数が少ないことから、半分をアプローチに費やし距離感を合わせ、残りの球で動作や弾道をチェックするという。
渡辺さんの球打ちメニュー24球
12球 SWで短い距離 6球 8Iで体の動きを確認 4球 5Iでフルショット 2球 1Wで弾道を確認 ラウンド回数が少ない渡辺さんは、まず12球を使って距離感を調整し、8番アイアンをゆっくり振って6球。「最後に1、2球ドライバーで打ちますが、良い球を打とうとは考えません」。
GDO 細谷祐生さん
「ウェッジ、9IとUT、1Wの4本です」 「最初ウェッジで4、5球打ちますが、一番球数が多いのは9番。調子を見るというより体を慣らすのが目的です。最後にドライバー数球で弾道の傾向を確認」