「第30回ゼット杯争奪 関東甲信越身体障害者野球大会」千葉ドリームスター 新主将が「感動を覚えた」10年のストーリー
共に感動を味わったのが今年7月にヘッドコーチから監督となった父・純一である。 練習メニューも入団から10年以上ずっと組んでおり、「打ち勝つ野球がしたかった。3年前から打撃練習に比重を移して練習してきたので成果を発揮してほしかった」と目指す野球を明確に示した。 打順についても「下位打線という考えではなく、どこからでも得点を狙えて相手投手は息の抜けないイメージでオーダーを組みました」と語り、いずれも2桁得点をマークする描いた通りの結果となった。 2試合で打率5割以上をマークするなど、MVP級の活躍を見せた土屋。 「以前より打力が付いてきましたし、組織的な攻撃ができるようになってきました。練習の成果が出てきているなと感じています。 また、選手みんなが落ち着いてプレーしている印象もあり頼もしかったです。一つ階段を上がれたのかなと感じた大会でした」と確かな手応えを語った。 三塁コーチャーズボックスに立ちグラウンドから采配を振るった指揮官は、 「試合に出ていない選手もいました。監督としては全員出したい気持ちは大いにありましたが、勝つ事にこだわりました。ベンチの雰囲気はとても良く、スタッフを含めたベンチワークも上手くいった事も勝因です」と全員に感謝を述べた。 11月2日と3日に行われる選手権大会。2年前は初戦敗退となっており、今回初勝利を目指す。ドリームスターの24年シーズンの挑戦はまだまだ続いていく。
取材 / 文:白石怜平