「産後4か月で日本代表に」階段競走の国内女王・立石ゆう子のモチベーションを変えた息子の「ひと言」
海外の選手と話す機会も多いのですが、やっぱりみんな「子どもを連れていきたい」という思いはあるんですよね。たとえば自国開催のレースなら家族を現地に連れて行って、他の選手の子どもも一緒に見ててもらうとか、選手同士がお互いに支え合えたらいいねって。近いうちに実現できたらいいなと思っています。 ──いつか息子さんとも一緒にレースを走れたら素敵ですね! 立石さん:実は数日前に初めて、私が走りに行こうとしたら「僕もお仕事しに行く!」って言い出したんです。結局、家の前を100メートルくらいだけ走ってすぐ帰りましたけれど。息子もこの競技を好きになってほしいし、少しずつ「階段は走るところだよ」と教えていきます(笑)。
PROFILE 立石ゆう子さん たていし・ゆうこ。1986年生まれ。千葉県出身。学生時代は中長距離に打ち込み、26歳の時にステアクライミングをスタート。2017年に初出場した「あべのハルカススカイラン」で優勝。国内シリーズ戦の「ステアクライミング・ジャパンサーキット」で2連覇中、世界シリーズ戦の「TWAタワーランニングツアー2023」では世界ランキング3位に入った。現在は給食サービスなどを展開するONODERA GROUPに所属し、仕事と育児を両立しながら国内外を転戦している。
取材・文/荘司結有 写真提供/立石ゆう子
荘司結有