「産後4か月で日本代表に」階段競走の国内女王・立石ゆう子のモチベーションを変えた息子の「ひと言」
──それは大変でしたね…。復帰レースとなった世界選手権自体はどうだったのでしょう? 立石さん:入賞争いには絡めなかったのですが、それなりの順位で完走できてホッとしましたね。それと同時に、同世代の選手が入賞したのを見て「悔しいな」という気持ちも湧き上がってきて。出産前は階段競技と山岳競技を両立していたのですが、山岳はレース距離が長いぶん、練習でも長時間走り込まなければいけない。今まではプライベートな時間を競技に費やせたけれど、子どもが生まれたらそういうわけにはいきませんよね。それで比較的距離が短い階段競技に専念して、トップレベルを目指そうと思ったんです。
■午前3時半起き、職場で筋トレ…ママさんアスリートの一日とは? ──現在は働きながら子育て、競技を両立されていますが、どんなスケジュールで動いているのでしょう? 立石さん:仕事がある平日は午前3時半に起きて、まず息子の朝ごはんと自分のお弁当を作ります。まかないはあるのですが、体重管理をしているので自分で用意しているんです。5時頃までにご飯の作り置きや保育園の準備を終わらせて、そこから1時間半くらいトレーニングしに行きます。今は実家で暮らしているので、両親が息子にご飯を食べさせてくれるんです。父が息子を保育園に送ってくれるので、練習から戻ったら急いで自分の朝ごはんを済ませて、息子を着替えさせて見送り、すぐに出勤しています。
基本的に朝しか走ることはできないので、1時間のお昼休みのうち30分は補強トレーニングに充てています。同僚がご飯を食べている間、私だけヨガマットを敷いて筋トレやストレッチをしていて(笑)。退勤して保育園にお迎えに行ったら、夕食を作ってお風呂に入れて…とあっという間に一日が終わってしまいますね。 ──なかなかハードな一日ですね…!世界シリーズ戦で各国を転戦する間は、ご両親に息子さんを預けているのでしょうか?