3つの指標を提案 専門家会議が会見(全文5)大阪モデルとは目的が違う
解除地域は8割削減が達成できたのか
新潟日報:すみません、新潟日報の【エンドウ 01:40:15】と申します。よろしくお願いします。緊急事態宣言が発出されて、接触の8割減が繰り返し呼び掛けられたと思います。途中経過では不十分な点もあるとのことでしたが、今回宣言が解除される地域では、この接触の8割削減という目標は達成されたというふうにお考えでしょうか。また、この宣言解除されるに当たって国民への呼び掛け方など課題が残った点などあれば教えてください。 脇田:取りあえず私のほうから。接触の8割減というのは、目的ではなくて手段なんですよね。最大のわれわれの目的は、医療崩壊を起こさないために感染者数を減らしていくということが目的ですから、そういった意味では今回、特定都道府県、それから特定警戒のところも一部解除されましたけれども、そういった意味では目的を達成したというふうに考えられます。 ただ、前回の解析でやや十分に達成できていないところがあるというのはもちろん、感染の減少、そういうところが想定よりも少し遅れたというところはあったというふうに思います。ですけども、今回そこが外れてくるというのは、それは目的を達しているというふうに考えています。 国民の皆さんに伝え方の問題とか、それはいろいろわれわれも今回、本当に1カ月半ぐらいですけれども、その期間でどうやって伝えたらより皆さんに分かりやすく伝わるのかというようなことはいろいろ勉強して、今後の対策にもわれわれとしては役立てていきたいというところはあります。
患者急増に対応可能な体制とは?
テレビ朝日:テレビ朝日の【オオクボ 01:41:59】と申しますが、質問が2点あります。よろしくお願いいたします。まず1点なんですけれども、解除の水準について、医療提供体制について総合的に見て判断とありましたが、患者急増に対応可能な体制の確保というのは具体的にどういった医療体制が整えばというふうにお考えでありますでしょうか。 また、再指定についてなんですが、これもまた総合的な判断をし、具体的な数字も明記してないところがあるということだったんですけれども、直近1週間の10万人当たりの累積報告数、また、倍加時間についても具体的な数字っていうのは明記されてない部分なのでしょうか。もし分かれば教えていただければと思っております。よろしくお願いいたします。 岡部:じゃあ医療体制のほうですけれども、一番最初に非常事態宣言をやるに当たったときにも、非常に参考になったというか、逼迫してたのは、実際に重症者を収容している医療機関の先生たちが、まちの中ではそんなに感染者、いるわけではないけれども、もう次に患者さん来たら受け入れられないというようなベッドのいっぱい状況があったんですね。 ですからそれが非常事態宣言って、いろいろな要素があって、やった結果としては動きだして、ベッドが増え、あるいは対応ができるようになって、それで結果的には患者さんが減ってきたので重症者も減ったような状態っていうのはあります。 でも、一度減ったときにそのまま重症者に対する警戒が全体として緩んできたり、あるいはまだそのまま数が少ないままなんで、医療体制がそれほど整備されてないところでぼんと起きると間に合わないわけですね。それが数字で何%って表れないところなので、そこの地域の中で医療関係者を含んだ協議会のようなことをやって、医療関係者たちが大丈夫であると、あるいはまだまだというようなことは、大きい要素になると思うんですね。ただ、それは数字で表せないところなので総合的な判断というふうになると思います。 テレビ朝日:ありがとうございます。 尾身:それであとは、ご質問のほうは再指定の場合の数値がないのはなぜかということ。 テレビ朝日:そうですね。明記できないところもあるっていうことで。