【九州場所】尊富士もビックリ「誰が見てもすごい」37歳の宝富士が7連勝で首位を1差追走
ベテランが大奮闘だ。大相撲九州場所9日目(18日、福岡国際センター)、幕内宝富士(37=伊勢ヶ浜)が幕内阿武剋(24=阿武松)をはたき込み、7連勝で2敗をキープ。1敗の相手を引きずり下ろし、優勝争いに踏みとどまった。 取組後は「内容は全然。圧力負けしているので本来の相撲じゃない。苦し紛れ。明日はしっかり圧力をかけて攻め切りたい」と反省の言葉が口を突いた。それでも、37歳のベテランは首位を1差で追走。この日で初土俵からの通算連続出場を1317回とし、歴代単独9位に浮上した。 「記録はとりあえず出ていればあれなので…。モチベーションはないです。その日の相撲にかけるくらい。日に日に疲れも出てくる」とぼやきつつ、巡業中もトレーニングを欠かさない。今でもベンチプレス190キロ、スクワット280キロを誇る。「何でも一生懸命、コツコツやっている。今場所はいい方向に出ている」とうなずいた。 そんな兄弟子の姿に、幕内尊富士(25)は「稽古をしていても腰が重い。めちゃめちゃ元気。僕から見てではなく、誰が見てもすごい。何年も幕内にいて、気持ちをつくるだけで難しい。肉体的にも精神的にも、すばらしい」と脱帽。年齢を重ねても模範を示し続ける宝富士が、結果でも部屋を引っ張っている。
東スポWEB