海外メディアは東京五輪開会式の何をどう評価したのか…「視聴的に印象的だったのはドローン」「不可解なTVクルー」
そして最後に「大坂なおみが五輪の炎を灯す」とし、「今年、自身の精神状態を率直に語ってきたテニス界のスーパースターが、日本の五輪チームから選ばれ、火を灯して式典のクライマックスを告げる人物になった」と伝えた。 ニューヨーク・タイムズ紙は「開会式の会場は空っぽに近いスタジアム」というタイトルで無観客で行われた開会式の様子を報じた。 「五輪のいつもの開会式のような壮観さだったが、観客はおらず、テレビの視聴者に向けたスペクタクルだった」 また同紙は、開会式だけでなく、五輪出場選手や関係者に新型コロナウイルスの感染者が続出していることについても詳しく伝え、ここまでの陽性反応を示した選手名と国名を表にして掲載している。 一方、ニューヨーク・ポスト紙は、開会式会場の外で起こっていた抗議運動について「開会式直前のデモで数百人が『地獄に堕ちろ、オリンピック』と叫ぶ」というタイトルで、SNSの画像などをまとめて報じた。 「数百人の抗議者が金曜日に開会式に向かって行進し、パンデミックにもかかわらずイベントを開催した主催者に対して『地獄に落ちろ』と唱えた」とし、その様子を映像で伝えた。 「日本でワクチンを1回でも接種した人は、国民の3分の1しかおらず、五輪がスーパースプレッダーイベントになるのではないかと心配されている。オリンピック関係者のうち、すでに100人以上が陽性反応を示しているという」と結び、開会式に浮かれることなく、閉会までの感染拡大への懸念を指摘した。