「あ、危ない!」意外と多い“駐車場”での事故に要注意。子どもの命を守るために親が気を付けないといけないこと
子どもの交通事故、“駐車場”が要注意な理由とは?
「ちょっとくらいなら大丈夫」そんな風に思っていませんか? しかし、その油断が悲しい事故に繋がりかねません。 子どもの命を守るために、駐車場での安全な過ごし方を改めて考えてみませんか? 「交通事故は7歳児が最多!」 その意外な理由とは? 保護者必見の安全対策を徹底解説 そこで今回は、大阪大学大学院人間科学研究科附属未来共創センター子どもの安全ラボ代表の中井宏さんと岡真裕美さんの著書『子どもを全力で守る本』(いそっぷ社)を一部抜粋してご紹介いたします。 子どもの事故が多い駐車場で気をつけないといけないことが、子どもが大切にしているクマのぬいぐるみ目線でわかりやすく解説されています。
登場人物紹介
【クマダ カケル(7歳)】 サッカーと昆虫が好きな小学1年生。「右足が沈む前に左足を出していけば水面を走れる」と思っている程度にやんちゃなためか、日常にひそむ危険にたびたびおそわれる。クマちゃんをこよなく愛し、学校以外では常に行動を共にする。 【クマちゃん】 危険回避からサバイバル術まで熟知した、ぬいぐるみ界の異端児(いたんじ)。やんちゃなカケルを守るためにケガがたえず、しょっちゅうボロボロになっている。自己メンテが手抜きになりがちなのが悩み。 【クマダ ハヤル(ママ)】 アパレル勤務でママ友多め。基本的にはしっかり者だが、抜けている時もままある。流行り物に敏感で、気まぐれに家族を巻き込みがち。 【クマダ ツトム(パパ)】 飲食チェーン勤務。仕事では気配りできるが、家に帰ると気が抜けるタイプ。仕事柄、休日にも来る店からの連絡とゲームでスマホを手放せない。 【クマダ ミチル(13歳)】 ダンス・ファッション・メイク大好きな中学1年生。しっかりしていて親も目を離しがち。照れ臭いので普段は隠しているけれど、実は弟思い。
【屋外の危険/駐車場】車から降りるのは誰からが安全?
意外と多い、駐車場での事故
危なかったー…駐車場って危ないんだよ。 警察のデータ上では、交通事故のほとんど(約55%)は交差点やその近くで起こっていて、駐車場などでの事故は少ない(約5%)んだけど、自宅の駐車場みたいに、個人の土地での事故や、ケガがなかった事故などは、警察に届け出ても事故の数に含まれないものもあるんだ。だから、駐車場の事故は実はもっとたくさん起こってるよ。 例えば、保険会社が保険金を支払った交通事故のデータ(※)によれば、4件に1件(25%)は駐車場で発生してるよ。車や壁に傷が付いたり、へこんだりするような事故が多いけど、子どもがひかれる事故も毎年起こっているから、駐車場は要注意! 例えば、小さい子どもが、車で出かけるパパを見送るために1人で自宅の駐車場に出てしまって、子どもがいるはずはないと思っていたパパがその子をひいてしまう、という悲しい事故も起きているんだ。 ※日本損害保険協会東北支部「東北6県の車両事故実態に関するモニタリング調査」(2018年1月~12月)