観客の蛮行でマドリードダービーが20分間中断…GKクルトワへの投下物止まらず、選手・監督が仲裁する事態に
[9.30 ラ・リーガ第8節 A・マドリー 1-1 R・マドリー] ラ・リーガ第8節で行われているマドリード・ダービーで、後半19分にレアル・マドリーが先制した後、アトレティコ・マドリーのサポーターが古巣対戦のGKティボー・クルトワに対してライターなどの物体を投げ込み、約20分間にわたって試合が中断するというトラブルが起きた。 【動画】A・マドリーの選手・監督が仲裁に入る事態に… 試合は0-0で迎えた後半19分、R・マドリーはゴール正面のFKでMFルカ・モドリッチが変化をつけ、左に渡してFWビニシウス・ジュニオールがドリブル突破。クロスボールがファーサイドに流れると、これに反応したDFエデル・ミリトンが強烈なボレーシュートを叩き込み、先制に成功した。 その直後、A・マドリーが反撃を仕掛け、ゴール前に浮き球を繰り出したが、FWアントワーヌ・グリーズマンのシュートが枠外へ。するとこのタイミングでA・マドリーのサポーターによるクルトワへの投下物が止まらなくなり、主審が試合中断を決断した。 現地報道によると、クルトワが得点後にA・マドリーサポーターを煽ったことで、一部サポーターがライターなどの物を投げ込み始めた模様。もっとも、一部のA・マドリーサポーターはこの一戦を前にビニシウスへの差別・侮辱行為を行うため、個人が特定できないようマスクを着ける取り組みを進めるなど過激な活動も目立っていた。 試合中断が告げられた後、A・マドリーはDFホセ・マリア・ヒメネスとMFコケがゴール裏まで出向いてサポーターと対話したが、サポーターの危険な兆候は止まらず。続いてディエゴ・シメオネ監督もゴール裏に向かうも、いったん選手たちとともにロッカールームに引き上げ、試合が中断した。 中断から約20分後、試合はR・マドリーの1-0リードで試合が再開。するとA・マドリーが後半アディショナルタイム5分、DFハビ・ガランのスルーパスに抜け出したFWアンヘル・コレアが決めて同点に追いつき、1-1で試合を終えている。