「誰かのためになりたい」乳がん闘病中の梅宮アンナさん、クリスマスイブに祈りを込めて 乳房全摘後に痛くて悲しくて涙 富山で単独インタビュー
■「がん」は隠れるのがうまい Q『浸潤性小葉がん』は発見が難しい? 梅宮アンナさん「私自身も最初『え?』って聞き直しました。乳がんも種類があるんだということを初めて知りました。『浸潤性小葉がん』は発見が難しく、気がついたときにはもう『ステージ3』ほどになっているそうです」 Q毎年人間ドックを受けていてもわからなかった? 梅宮アンナさん「その日に映らないケースもあるそうで、先生から『がんは隠れるのが上手いんです』と言われました。1回調べて何もなかったら皆さん喜ぶんですが、もう1回調べようという気持ちを持つように、それぐらいがちょうどいいとわかりました。私の症例から皆さんもそう覚えておいてほしいと思います」 Q今の治療を選択した理由は? 梅宮アンナさん「私の状態『ステージ3』だと標準治療を選ぶしかなく、保険対応できる治療法を選んだだけです。標準治療の期間もフルコースだとかなり長く、お金がかかります。海外を知っている方はみんなわかっているけれど、アメリカにはこの医療制度がなく、救急車を1回呼んだら1500ドル、日本円で20万円以上します。みんな民間保険に入らなければいけないですし、安い保険に入ると良い治療は受けられない。高額保険に入ればいい治療を受けられるというのがアメリカ。高すぎて保険入っていない人も大勢います。だから日本は素晴らしい。私は保険で治療を受けていますが、感謝しかありません」 ■生活スタイルを変えないように Q抗がん剤治療はどうでしたか? 梅宮アンナさん「初めて抗がん剤治療を受けたのが7月31日。最初は気持ち悪くなるかと思っていたんですが、その日は全然思っていたよりも大変じゃなかったっていうのは覚えています。ただ、抗がん剤の治療を重ねる度に体に抗がん剤が蓄積されていくので、メンタル的にも肉体的にも辛くなりました。風邪をひかないよう、感染症にならないようにと気疲れしました。やっぱり鬱になります。体は病院で治せますが、心は自分の頑張りがすごく大事。何をしたら鬱になって何をしたら楽しいか考え、生活スタイルを変えないようにしようと思いました。例えば、自分のお世話になっている社長さんの誕生日会にお祝いに行くことをSNSに上げたら『パーティーなんか行って』『そんなところに行くべきじゃない』などと、マスク警察に怒られて、『家でおとなしく治療に専念しろ』とか『そんなところ行っているからだ』といったコメントを書かれました。治療に専念して、治療のことばかり考えていたら、絶対に鬱になると思います」
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