ジャパネットの「長崎スタジアムシティ」がいよいよ開業、スポーツを核とした交流人口に期待、ホテル客室からアクティビティまで、現地取材した
客室の約7割からスタジアムが見下ろせるホテル
スタジアムシティホテル長崎は、ロビーやレストラン、プール、大浴場などホテル内のさまざまな場所からスタジアムを見下ろせる。客室全体の約7割の部屋からもスタジアムが望めるため、サッカー観戦と宿泊が楽しめるのが大きな特徴だ。それ以外の部屋からは、斜面に連なる家々が織りなす夜景を堪能できる。 特徴的な部屋が、VfBシュトゥットガルト(ドイツ)、シント=トロイデンVV(ベルギー)、サンフレッチェ広島、V・ファーレン長崎という国内外の4サッカーチームが平和への思い、「PR(L)AY FOR PEACE」をテーマにコラボレーションしたコンセプトルームだ。V・ファーレン長崎やヴェルカ長崎のクラブマスコットをモチーフにしたキャラクタールームもある。料金は1泊朝食付きで、最も安い「スタンダードシティビューツイン」(広さ30平方メートル以上)が2人利用で1人当たり1万6400円から、最も高い「スタジアムビュースイート」(同60平方メートル以上)が同7万7200円からとなる(いずれも税・サービス料込)。 サッカーの試合がない時はスタジアムでレーザーショーを行うなど、サービスの内容も工夫した。最上階には、東京以外では初出店となる実業家の堀江貴文氏らが設立した会員制和牛レストラン「WAGYUMAFIA」や音楽と食事を楽しめるライブレストランを展開。フレンチ、和食、イタリアンのレストランやクラブラウンジなどもそろえた。リージョナルクリエーション長崎社長の岩下英樹氏は「ホテル単体としても戦っていける」と胸を張る。 スタジアムシティ長崎全体で、九州や長崎で初となる店舗を含む約80店舗が出店予定。目玉となるのが、オフィス棟と商業棟の屋上の間に張られたワイヤーロープを滑降するジップラインだ。スタジアムを見下ろしながら長さ258メートルの距離を滑降するジップラインは日本初という。 商業棟にある温浴施設「YUKULU(ゆくる)」もお勧めだ。地下1500メートルからくみ上げた温泉や3種類のサウナがあり、休憩スペースにはキッズスペースや電源を備えた。屋上には無料の足湯も設置。稲佐山や長崎港などを眺めながらゆっくりできる。