調べ学習の進め方やまとめ方のコツは?小学生におすすめのテーマ例も
【4:必要な情報を収集する】 調べる材料となるのは、次のようなものがあります。まずは基本的な内容を調べたうえで、より詳しい内容を深掘りして調べていくようにしましょう。 ・百科事典・辞典・図鑑 ・図書館などの本 ・白書などの統計資料 ・資料館や博物館 ・新聞・雑誌 ・インターネット ・詳しい人へのインタビュー 調べる際は、次の2点に注意しましょう。 注意点1:複数の資料に当たって調べる 1つの資料だけだと、視点が足りなかったり、偏ってしまったりします。複数の資料を組み合わせて、客観的で偏りのない事実をつかむようにしましょう。 注意点2:信頼のおける情報源で調べる 一人1台配布されたタブレットを活用して、インターネットで情報収集することが増加しています。最新の情報にスピーディーにアクセスできて便利な半面、注意も必要です。特に注意したいのは、情報の信頼性。どんな人やどんな機関が発信している内容かを確認するようにしましょう。調べたい分野の専門家による情報と、誰だかわからない人の情報とでは、情報の信頼性が大きく異なります。情報リテラシーを高めていきましょう。 【5:集めた情報を整理・分析しまとめる】 集めた情報を整理して、自分なりの分析をしたうえで結論をまとめていきます。調べた結果をまとめる時には、「はじめ(序論)」「なか(本論)」「おわり(結論)」の構成を意識しましょう。詳しくはあとの段落で説明していきます。 集めた情報をただ写すだけでなく、そこから考えられることや、自分なりの解釈・意見を自分の言葉でまとめることが大切。ただし、事実と意見・感想を混在させないように注意が必要です。
調べ学習のテーマの選び方
調べ学習のテーマは、お子さまの好きなことや身近な事柄、興味のあることから選ぶのがおすすめです。インターネットを検索すると、自由研究のテーマ例などたくさんあがっていますが、役に立ちそうなものや、学びが深そうなものより、本当に興味を持てるやりたいことを選ぶほうが、意欲高く自分らしい調べ学習にできるものです。 また、時事性を考慮したテーマや、人気テーマを選ぶ必要もありません。「アメリカで大統領選があったから大統領制について調べよう」とか、「円安だから円安が日本にもたらす影響を調べよう」といったことを考えるケースもあるでしょう。しかし、本当に興味があるのでない限り、「やらされ感」を覚えてしまうためおすすめしません。 「そうはいっても、好きなことが調べ学習になるの? ゲームやスポーツでも大丈夫?」と思われるかたもいらっしゃるかもしれませんが、探究は身近なところから始まります。好きなことを客観的にとらえ、深く調べるからこそ、思わぬ発見があり、知的好奇心が刺激されることも。好きなことについて、知りたいこと、疑問に思うことを深掘りしてみてください。 それでも、やっぱり難しい……という場合は、テーマの案が掲載されているインターネット記事や本を親子で一緒に見てみるのがおすすめ。具体的なテーマ案を見ることで、興味を持てるものが見つかったり、好きなことを調べ学習にする際のアプローチ方法を思いついたりするかもしれません。たとえば、次のサイトなど見てみてはいかがでしょうか。 自由研究テーマ大特集!小学生・中学生の夏休みに試したい実験、工作、調べ学習|ベネッセ教育情報 200以上のアイデアが掲載されています。学年やカテゴリー別におすすめテーマを見つけられるほか、お子さまの興味・関心に基づいて、おすすめのテーマが見つかる診断テストも。 学年別の人気1位のテーマも参考にしてみてください。 学年別人気1位のテーマ(2024年11月時点) ・小学1、2年生:割れないシャボン玉を作ろう! ・小学3、4年生:色が変わる飲み物でキャンディーを作ろう ・小学5、6年生:虫メガネでカメラの原理を調べよう ・中学生:ブロッコリーのDNAを取り出す