パリのデザインウィークで発見した、〈MUJI〉商品を使ったDIYアイデア!
フランスのデザインユニットによる極小の家に詰まった、遊び心あふれるアップサイクルの小物とは? 【フォトギャラリーを見る】 9月、パリのデザインウィークにフランスの〈MUJI〉がモジュール式の《MUJI MUJI 》を出展。玄関、お風呂、台所など6つの機能を持つ個別キットを組み合わせた、自由なカスタマイズが可能な極小住宅だ。アップデートし続ける家を提案したのは、既存の素材を元にモノや空間を創る独自のデザインアプローチで知られるパリのデザイナーズユニット〈ステュディオ 5・5〉。 「簡素で無駄のない、日本の家の文化がインスピレーションの源です」と共同設立者のクレール・ルナールは言う。家が極小ゆえに、屋内には利便性を追求。自由なアイデアで〈MUJI〉の既存商品に手を加え、別の用途に転換する楽しく便利なアイテムを多数配置した。
「MUJIには、生活のあらゆる側面に対応する商品がすでにあり、さらに新たなモノを生産する必要はありません」と、共同設立者のジャン=セバスチャン・ブラン。 たとえば、重ねた《ポリプロピレン収納ケース・引出式・小》の上に板と《丸ごと洗えるまくら》を載せ、バンドで固定し、玄関の靴箱兼スツールに。《ポリプロピレン収納ボックス》の側面に穴を開け、スイッチ付きソケットを通し、LED電球を内部に固定すれば、柔らかな光を放つ箱型照明が完成。目覚まし時計と革製のコースターの直径が偶然同じだったことから「オフ時計」を考案。背中合わせに接着剤で固定した《スタンドファイルボックス》にキャスターを付け可動式の「マガジンボックス」に。
既存品を活用し、心豊かに生きるアップサイクリングのアイデアは限りがない。楽しみながらDIYしてほしいと、世界の〈MUJI〉愛用者に新たな消費のあり方をユニークに問いかける。
photo_©︎SBlanc 2024 text_Chiyo Sagae