かんぽ生命の不適切契約問題 日本郵政らが会見(全文1)お客さま本位が不徹底
特別調査委員会から中間報告を受領
長門:次に、お配りしていますもう1つの資料です。本日午前に、かんぽ生命保険契約問題特別調査委員会委員長、伊藤鉄男弁護士から「調査の現状および今後の方針の概要について」という調査の中間報告を受領いたしました。7月24日に発表させていただいたとおり、この特別調査委員会は、お客さまに不利益が生じた契約乗換等に関わる問題について、事案の徹底解明と原因究明を中立公正な外部専門家に委ねるために設置させていただいたものでございます。 報告書の内容につきましては、現時点において詳細読み込めておりませんが、特別調査委員会の設置経緯、構成、役割のほか、かんぽ生命における乗換契約の取り扱い、契約調査の検証状況、委員会の独自調査の実施状況について報告されております。さらに報告書では、乗換契約等に関わる募集活動により顧客に不利益を生じさせた事象の要因となっている可能性があると思われる事項として、かんぽ生命の保険商品に関わる要因、かんぽ生命と日本郵便の関係性に関わる要因、社内制度に関連する要因、組織風土に関する要因、組織体制および業務運営体制に関する要因、コンプライアンス体制に関する要因、グループガバナンスに関わる要因など、8項目が示されています。 当グループといたしましては本報告書も踏まえ、これまで行なってきました自己分析をさらに高いレベルで進めてまいりたいと考えています。今後、本調査委員会には、年内をめどに調査を進めるようお願いしており、今後さらに深度ある調査を進めていただくべく、引き続き委員会の調査に全面的に協力してまいります。年内をめどに取りまとめられる調査結果に盛り込まれる根本原因分析、再発防止策等に関する提言等につきましては真摯に受け止め、再発防止に向け郵政グループ一丸となってしっかりと取り組んでまいりたいと考えています。 最後になりますが、一連の問題で関係の皆さまに多大なるご迷惑、ご心配をお掛けしておりますことをあらためて深くおわび申し上げます。皆さまからのご批判、お叱りには真摯に向き合い、失われた信頼の回復に向けグループ一同、全力で取り組んでまいります。私どもからの報告は以上でございます。 【書き起こし】かんぽ生命の不適切契約問題 日本郵政らが会見 全文2へ続く