「つばさの党」逮捕されても立候補! 1400万人の都民が悲鳴! 東京"大炎上"都知事選がやってくる!!
6月20日告示、7月7日投開票の東京都知事選。候補者が乱立し、すでに大混乱の兆しが見えている。どんな人物が出馬表明しているのか。どんな選挙戦になるのか。現段階でわかる範囲での首都決戦の内幕を明るみに出す! 【図】街頭演説がよく行なわれる場所ほか * * * ■逮捕されても立候補、選挙ビジネスで1億円超! 「つばさの党」代表の黒川敦彦氏、幹事長の根本良輔氏、幹部の杉田勇人氏の3人が、衆院東京15区補選で他陣営の演説を妨害したとして、公職選挙法違反の疑いで5月17日に逮捕された。 しかし、黒川氏と根本氏は、いずれも7月7日投開票の東京都知事選への出馬を表明している。逮捕されていても出馬することはできるのか。公職選挙法に詳しい日本大学法学部の安野修右専任講師が解説する。 「逮捕されていても罪が確定していないので、立候補は可能です。2003年に和歌山県で収賄罪で起訴され、勾留中だった人物が市議に立候補して、トップ当選を果たした事例があります。 もちろん、保釈されれば選挙運動も可能です。ただし、和歌山県の事例を見る限り、罪を否認している状態での保釈は難しいように思います。 また、勾留中に立候補した場合、本人が選挙運動をすることはできないでしょうが、関係者が街頭演説をすることはできると思います」 逮捕されていても出馬はできるし、勾留されていても関係者が演説をすることは可能のようだ。となると、つばさの党は補選同様に他候補の演説を妨害し、都知事選を混乱に陥れるのだろうか。 また「NHKから国民を守る党」(以下、NHK党)は、都知事選に13人の公認候補を擁立すると発表した。最終的には30人を目指すという。 開高健ノンフィクション賞受賞者で、『黙殺 報じられない〝無頼系独立候補〟たちの戦い』(集英社)などの著書がある選挙に詳しいフリーランスライターの畠山理仁氏が解説する。 「NHK党はこれまでに、複数人の候補者を出すということをやっていますし、立花孝志党首を支持する人も多いので、30人の候補者はそろうと思います。また、都知事選に出ると、次に地方議会の選挙などに出馬するとき『元都知事候補』と肩書に書けるのでそれは魅力のひとつです。 NHK党は30人の候補者をそろえる一方で、都内約1万4000ヵ所に設置される選挙ポスター掲示場の枠にポスターを貼る権利を1ヵ所1万円の寄付で譲ると言っています。寄付すれば自分の顔が写っているポスターなどを張ることもできるので、広告枠を買ったような形になります。 全部の枠が埋まれば1万円×1万4000ヵ所で1億4000万円になります。NHK党は都知事選に出馬するための供託金300万円を30人分払っても9000万円なので、5000万円は手元に残る計算です。都知事選がビジネスのようになっています」 つばさの党、NHK党以外にも広島県安芸高田市の石丸伸二市長も都知事選への立候補の意向を表明している。〝広島の論破王〟〝バズる市長〟といわれている人物だ。 「X(旧ツイッター)のフォロワー数は約39万人。安芸高田市の公式ユーチューブチャンネルは登録者数約26万人で、SNSを使って有名になった市長です。市議と対立して『恥を知れ!』と言うなど、話題作りがとてもうまい。小池百合子都知事に対してどのような態度を取るのかが気になります。 また、ひろゆきさんや堀江貴文さんが応援しているのも影響が大きいでしょう。ただ、ネットでは有名人ですが、一般的にはそうでもない。そこをどうクリアするかに注目しています」