困窮していた15歳年下妻が妊娠しない…投資マンション所有の49歳夫が抱いた疑惑
妻が美しくなってきた
そのうちに、妻がさらに美しくなっていったそうです。 「自信がついたんでしょうかね。お尻とか胸とかに肉感が出て、いい感じに熟れている。こっちもそろそろ子作りと思って、嫁のベッドに入ると、疲れていると拒否されたことすらありました。そんなことが続けば、夫婦仲は冷えてくるし、会話も少なくなりますよね。こっちはそんなつもりで結婚したのではないので、一度離婚のことを切り出しました」 すると、妻は「離婚は絶対にしたくない」と泣き出した。そこに疑惑を抱いてしまったそうです。 「俺を愛しているとか好きとかじゃなくて、離婚すると生活に困るから嫌なんだと思うんですよ。都心のタワマンに住んで、俺のクレジットカードで好きなものを買えて、車だって乗り放題なわけでしょ。もし、嫁が誰もが羨む絶世の美女なら、パーティなどにも連れて歩けるけれど、まあまあ可愛い程度で、人前に自慢できる程の見てくれはしていない」
低用量ピルのシートが…
不動産業界は男性社会のために、男性目線で「見栄えがする女性」でないと、公の場に出にくいのだといいます。しかしその言い方にはやや違和感を覚えます。 「だからせめて子供を作ることが大切なんです。でもあるとき、ゴミ出しの時に、見慣れない薬のカラがある。ウチは薬を飲まない家なので、気になって検索したんです。するとそれは、低用量ピルだったんです。え、妊娠しないようにずっと飲んでいたのかよって」 それで、恭史さんの離婚の意思は固まりました。 「こっちから切り出したら、100%悪者にされる。でも俺が被害者なんですよ。ゴミ出し、掃除、風呂洗いなどの家事はみんな俺。嫁は汚部屋で平気なタイプですからね。生活費も買い物代も全て俺。嫁から肩の一つも揉まれたことがないし、感謝の言葉もありませんから」 恭史さんはコスト意識が高い。私のところに来たということは、妻の浮気を確信しているからでしょう。 「そうなんです。今週土日、嫁は地方出張だと言っています。ここ1年ほど、出張回数が増えている。“コロナの反動の需要増”と言っているけれど、IT関係の会社に、それほど出張る用事があるとも思えない」 再就職してから、無断で突然2泊してくることもあり、浮気の可能性を疑っているとのこと。 「この調査で、本当に嫁が出張しているなら、一生、嫁の面倒を見ます。今後、子供を産まなくても、俺をないがしろにしようと、それでいい。もう2度と調査はしません。でもこの調査で浮気をしていたらアウト。はい、さようならです」 恭史さんは「男の責任」という言葉を何度も口にしていました。男性の役割、女性の役割を常に頭に置いているひとなのでしょう。「この調査で、何も出なかったら、財産の全てを渡してもいいと思っています」と帰っていきました。週末の調査に向けて、私たちも万全の準備をします。 ◇子供は授かりもので、年齢の壁もあるが、思い通りに行くものではない。また、メンタルも大きく影響してくるため、「絶対に産め」というプレッシャーはかえってマイナスになることも多い。恭史さんなりに妻のことを思い、努力をしているのもわかるが、少し心配にもなる。 では妻は本当に浮気をしているのか。そして妊娠・出産のことはどう思っているのか調査の結果は後編「49歳の夫が子供を望んでも…15歳年下妻がひそかに避妊をしていた理由」にて詳しくお伝えする。
山村 佳子(探偵事務所代表)