プロの仕事の向き合い方の教科書 NYで西野亮廣に訪れた絶体絶命のトラブル! そんな時こそ声は荒げず、喋るスピードはゆっくり。なんならジョークも!
忙しくなったらテンパる人や、声を荒げる人は、トラブルを悪い方向に進めるだけ!? そんなときこそ「チームにヤバい空気を流さないこと」だ
23万部のロングセラー『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さん。NYのブロードウェイでミュージカル「えんとつ町のプペル」を実現するために奔走しているが、昨年の頭に、いよいよ投資家を集めるための公演が間近になったタイミングで大トラブルが! 思わず誰かを責めたくなる状況だが、西野さんがどんな行動を取ったのか? 今回も、音声メディア「voicy」で配信中の「#西野さんの朝礼」から編集してお届けする。 【動画】第97回アカデミー賞(米)に選出!コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』 今日は【理不尽と戦うな。理不尽の中で戦え】です。
あの日、ニューヨークで何が起きていたのか?
ネタバレを含みますので、まだこちらをご覧になられていない方は、先に『BackStory【ブロードウェイの洗礼】理不尽と戦うな。理不尽の中で戦え』をご覧ください。 そんなこんなで本題です。 密着ドキュメンタリー『BackStory』の2024年12月6日配信回は、(この連載でも過去に何度も何度も何度もお話ししてきました)昨年1月におこなわれたブロードウェイ版のミュージカル『えんとつ町のプペル』の投資家向けのプレゼン公演(本読み公演)の裏側にカメラが向けられました。 話には聞いていたけれど、実際に、「あの日、ニューヨークで何が起きていたのか?」を見てはいないので、この動画を心待ちにしていた人も結構いらっしゃったかもしれません。 あの映像にあったことが全てなのですが、あのトラブルの背景をもう少し詳しくお話しすると… 投資家向けの公演があったのは2024年の1月20日ぐらいなんですが、その1ヶ月半前の段階では、劇場を押さえていた以外、何も決まってなかったんです。 というのも、動画の中でもフワッとお話しさせていただきましたが、CHIMNEY TOWNでニューヨークのミュージカルを担当していた現地スタッフが立て続けに「無理です!」と白旗を挙げて、一時は、「アメリカにCHIMNEY TOWNのスタッフが一人もいない」という緊急事態に陥りまして、話を進めることができなかったんですね。 それで、『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』(幕張メッセ)を終えたばかりの西野が緊急で渡米して、新しいプロデューサーが見つかるまでの代理プロデューサーとして走り回ったんです。それが2023年11月中旬の話。 で、2023年の11月の末に脚本と音楽のブラッシュアップを目的としたクリエイティブ合宿がニューヨークでありまして、その合宿の最終日に本当に身内向けの本読み公演がありまして、それをたまたま観に来たのがミーガン・アンです。 ミーガン・アンとの出会いはそこ(2023年11月末)だったんですね。 そこで彼女が「この作品は世界に届けなければいけないし、あなたはブロードウェイに必要な才能です。手伝えることがあれば何でもする!」と言ってくれたので、正直に全部話したんです。 最近、チームが崩壊したことや、年明けすぐに投資家向けのプレゼン公演があること。 そして、投資家向けのプレゼン公演に臨む仲間がいないことなどを全て正直に話しました。 それを受けて、ミーガン・アンから「すぐに仲間を集めましょう。だけど、ここは村だから、あなたが一人一人と直接会って想いを語らないと、仲間は集まらない。今からブロードウェイのクリエイターに声をかけるから、10日後にもう一度ニューヨークに来てください」と言われ、僕は日本の仕事があったので一旦帰国するも、再び12月10日に渡米して、そこからミーガン・アンと二人で、ブロードウェイ村行脚をして、クリエイター一人一人に会って、一人一人口説いていきました。