50歳からは、10歳の少年のように無邪気に生きてみる。松浦弥太郎さんによる、人生を楽しく過ごすための考え方とは「セカンド・バースデーを祝う」「コンセプトを決める」
50歳になり、「これからどうやって生きていこう…」「仕事や人生に疲れを感じている…」など、これからの人生に不安や焦りを感じている方もいるのではないでしょうか。エッセイストの松浦弥太郎さんは、50歳からの人生のコンセプトを「おもしろく、楽しく、好きなように」と決め、10歳の少年のように無邪気に生きることを理想としているそう。そこで今回は、松浦さんの著書『50歳からはこんなふうに』より、これからの人生をおもしろく・楽しく生きるためのヒントを一部ご紹介します。 【書影】50歳からの人生を「おもしろく・楽しく」生きるための47のヒント。松浦弥太郎『50歳からはこんなふうに』 * * * * * * * ◆まるで10歳の少年のように、大人こそ無邪気に生きよう 人生80歳まで生きるとして、あと30年。100歳まで長生きできたら、あと50年。 漫然と時間を過ごすのでは、ただ老いるだけかもしれませんが、自分で「これからのコンセプト」を決めて、自分を「主人公」として物語の「シナリオ」を描こうとすれば、なんだかまったくあたらしい人生のようで楽しみになります。 僕のコンセプトは、「おもしろく、楽しく、好きなように」。 まるで子どもみたいに、わんぱくなコピーだと笑われるかもしれません。でも、そこがいいんじゃないかと気に入っています。そう、子どもでいいんです。
◆「無邪気な少年」をもう一度育てていく 理想は、10歳のころの自分のように生きること。打算も計算もなく、目の前にあるおもしろいことに夢中になって、日が暮れるまで遊んで、「なんだってできるさ」と自信満々。 とにかく今日を楽しむ。いやなことがあっても明日には忘れる。10歳の男の子って、そんな元気な生き物です。 僕はここから先の人生を、お金を貯めることや、もっと偉くて有名な肩書きを得ることを目標に過ごしたいとは一つも思いません。 自分がたしかに通過した、けれどいつの間にか、どこかに置いてきてしまった「無邪気な少年」をもう一度、自分の中で育てていこう。このコンセプトが決まった瞬間から、僕の視界は明るく、毎日が楽しくなりました。
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