50歳からは、10歳の少年のように無邪気に生きてみる。松浦弥太郎さんによる、人生を楽しく過ごすための考え方とは「セカンド・バースデーを祝う」「コンセプトを決める」
◆二度目の人生がはじまるセカンド・バースデーを祝おう たとえば、50歳という節目をこんなふうに考えてみてもいいかもしれません。 49歳までの人生とは別物の、まったくあたらしい人生がはじまる「二度目の誕生日」。セカンド・バースデーって、ちょっとすてきな響きではありませんか。生まれ変わりと言ってもいいかもしれません。 人生は一度きり、とは言われるけれど、実はその人生が生まれてから49歳までの「前編」と、50歳から死ぬまでの「後編」の2段階方式だとイメージしてみたら。 なんだか「一粒で二度おいしい」みたいで、前向きな気持ちが湧いてくると思うんです。 今までの延長で1年ずつ歳を重ねるのではなく、もう一度あたらしく生まれたと考えてみるだけで、「こんなことをはじめてみようかな」と発想が広がって、心と頭が解放されていく気がします。もちろん、これまでの反省や後悔もあるにはあって、でも、それを踏まえてのあたらしい自分になる。
◆心を若返らせることは自由 セカンド・バースデーから数えるとしたら、60歳はまだ「10歳」、70歳でようやく「20歳」です。 もちろん、体に無理をさせてはいけないけれど、心をピカピカに若返らせることは自由なはずです。 そう、心は無限大な自由。この自由を満喫できる大人がたくさんいる社会のほうが、僕は好きだし、そんな社会の登場人物でありたいと思います。 少なくとも社会の荷物にならないためにも。 ※本稿は、『50歳からはこんなふうに』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。
松浦弥太郎
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