フサフサで美しいのには秘密があります…猫さまたちが欠かせない夜の日課とは【仏】
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第241回目はシロ(Shiro)さまとウィリー(Willy)さまの登場です。 【画像】ぺろりん…ヒトのきょうだいみたいにじゃれ合っている猫さまたちの姿はコチラ
大きな猫の木が大好きな猫さまたちの物語
【フレンチ猫さま】vol.241 猫さまの話をもっと聞かせて! クロシロのシロさまは3歳、ウィリーさまは1歳、ともに男性猫さま。 <シロさまが語ります> 僕たちはフランスの南西部の街でバルコニー付きの80㎡のアパートに住んでいます。2024年9月の新学期開始前に引っ越しをする予定です。 朝早く起きて遊びます。遊びの後は昼寝をしますが、通常午前中はずっと昼寝をしています。午後になると僕らはゲームを再開し、飼い主もそれに加わり、また昼寝をします。ブラッシングをしてもらうのも日課です。 午後6時にパテの夕食、その後飼い主と少し遊ぶか休憩します。大好物のハム、鴨のムースは毎日あるわけではなく、時々なのが残念です。僕らは夕方から睡眠と活動を交互に繰り返し、午後10時には毎日の習慣でもあるおやつを食べます。たまに夜も遊ぶこともあります。美しさを保つためにヘアケアもやっています。リキッドトリートメントは月に少なくとも1回、それ以外の場合は『CATISFACTIONS』のトリートメントを毎日行います。ふたりともベッドで休むのが好きですが、飼い主のベッドを除き(禁止されています)、机や椅子の上でも休んでいます。 僕らは、とても快適な大きな猫の木にいることが好きです。ウィリーはハンモック(小さな猫の木、幼い頃僕のベッドだったもの)を好み、ラジエーターの近くで体を温めます。一方、僕は、特に夜ひとりでいるときは、キャビンにこもってソファでリラックスすることを好みます。遊びは共通していて紐、釣り竿、抱っこクッション(マタタビ入り)などです。 <飼い主から見たシロさまとウィリーさまとは> 以前は4匹の猫を飼っていましたが、すべていなくなってしまいました。 私がシロと出会ったのは2021年8月12日、ガリックのSPAでナバロという名前で呼ばれていました。私たちは特別な意味を込めて、日本猫にちなんでシロという名前を付けました。その時彼は生後5か月でした。 ウィリーについては、同じくガリックのSPAのホームページとFacebookページで存在を知りました。私は彼を養子にすることを決めるまで約2週間、彼の冒険をリモートで追っていました。そして2022年6月29日に生後2か月で我が家にやって来ました。ふたりともきょうだいと一緒に路上で発見されましたが、それぞれ別の場所でした。ウィリーはシェルターの隣町で発見され、シロはその地域の別のシェルターから移送されたのです。私は彼らを引き取るまで彼らの過去の話を知りませんでした。 ふたりの性格は、シロは普段は穏やかな猫ですが、とても興奮している瞬間もあります。彼は食べ物、特にパテとおやつに執着しており、知らない人に対しては、ウィリー以上に非常に恐れることがあります。 一方、ウィリーはとても遊び心があり、今も昔もそうです。本当に小さな悪魔で、いつも何か愚かなことを探しています。特技は私が寝ているときに困らせたり、愚かなことをしたり…。 私のことは彼らを見守り、彼らの要求をほぼすべて満たしてくれる人物と思っているようです。シロはウサギのように寝そべることが多いのに対し、ウィリーは後ろ脚二本で立ってミーアキャットのような姿勢を取ることが多いです。印象的だったのは、養子縁組後の最初の抱っこセッションです。シロは3週間後、ウィリーは初日からでした。その時の出会った喜びの気持ちを大切にしています。ふたりがいるおかげで幸せと笑いの毎日が続いています。 ーー飼い主は4匹の猫さまを飼っていたもののみんなと別れて、もう一度猫さまと生活をしてみたいと、保護猫さまの救済を申し出たとのことです。シロさまと出会って1年もしないうちにもう1名迎えることにしたのも、過去同時に複数の猫さまを飼った楽しみを再現したかったからかもしれません。空白だった飼い主が胸に抱いた小さい猫さまの感覚が、また新たな生活を明るいものにしたようです。 著者情報 松永学 猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!
matsunaga manabu