主演・板垣李光人「本当に難しい役」、特殊なMRI技術を用いて事件の解明に迫るヒューマンサスペンス ドラマ『秘密~THE TOP SECRET~』が1月20日スタート
――2024年は報道番組のパートナーだったり、初の個展開催だったり、さまざまな挑戦をされた年だったと思います。どんな成長ができたと思いますか? 役者として多くの作品に携わらせていただいたことはもちろん大きかったですが、人間として成長できた年だったと思います。『news zero』の曜日パートナーとして、画家の方やアニメーションの監督といった自分とは異なる業種の方に何度か取材させていただき、役者だけをやっていたらなかなか得られない機会をいただきました。おかげで、自分にない視点を増やせた気がしています。 ――板垣さんは「好き」という気持ちを原動力にさまざまなお仕事をされている印象がありますが、2024年に「好き」という気持ちが増したものはありますか? 個展をやらせていただいたことで、絵を描くことへの向き合い方が変わりました。いままでは自分が描きたい時にその時の感情の赴くままに描いていましたが、個展をやることになりテーマを1から決めて作品をつくるという初めての制作方法に取り組んでみて、期限がある中で自分が表現したいもの、つくりたいストーリーを紡いでいくのは新鮮で面白かったです。今後、個展があるなしにかかわらず、そういう制作の方法を取ろうかなと思っています。単に一枚の絵を描くというよりは、大きなテーマを決めて、複数の作品が繋がっていくような表現をやることに惹かれていますね。 ――個展には多くの共演者などが訪れていましたが、なにか印象的な言葉をかけられたりしましたか? これまでお仕事をご一緒した方々がたくさん来てくださって、その方たちには僕の役者としての面は見ていただいているけれど──アーティストって自分で言うのもこっ恥ずかしいですが(笑)、絵を描く者として見ていただいて、いろいろな声をかけていただいたのは嬉しかったです。作品を気に入ってくださった方もいらっしゃいました。一般の来場者の方も含めて、「絵が好き」というより、板垣李光人の個展だから見に来てくださった方もいらっしゃって、「初めて展覧会に行ってみてとても面白かったからまた別の展覧会にも行ってみたい」と言ってくださったことに感激しました。日本にはアートに対してハードルの高さを感じている方が多い気がしているのですが、意図せずとも僕の個展が少しでもそのハードルを下げられるきっかけになったのであれば嬉しいですね。 ――板垣さんはご自身のことを年始に目標を立てるタイプではないとおっしゃっていますが、あえて、2025年はどんな年になったらいいなと思いますか? 『秘密~THE TOP SECRET~』の放送が年始から始まりますので、まず視聴者の皆さんの反応を気にしなければいけないと思っています。本当に難しい役ですし、難しい作品だと思うので、いまはとにかく全うすることで頭が一杯です。先日、僕が出演させていただくという情報が解禁されたんですが、前日の夜はずっとドキドキしててあまり寝れなかったんです。いざ解禁されて、多くの人が期待を寄せてくださっていてすごくありがたいなと思う一方で、原作ファンの方を中心に不安を感じている方もいらっしゃると思うので改めて気が引き締まりました。正直いまは他のことを考える余裕はないですね(笑)。 『秘密~THE TOP SECRET~』 出演/板垣李光人、中島裕翔、門脇麦、高橋努、國村準ほか 原作/清水玲子『秘密-トップ・シークレット-』(白泉社) 2025年1月20日(月)よりスタート(毎週月曜夜10時~10時54分、カンテレ・フジテレビ系全国ネット)
写真:帆足宗洋 文:小松香里