なぜ阪神はヤクルト村上宗隆に決勝42号3ランを打たれ泥沼8連敗を喫したのか…中途半端な配球とベンチワークの消極性
ついに連敗は8に伸びた。一時、貯金「3」までいったが、また借金「5」に後戻り。トンネル脱出の打開策はあるのか。 高代氏は、中日の野手総合チーフコーチ時代に落合博満監督から聞かされた言葉を例に出す。 「点が取れないのなら点を与えないことよ」 落合監督が就任1年目の2004年は、チーム本塁打数はリーグ最下位、チーム打率、チーム得点も5位の成績だったが、投手陣と守備力は群を抜き、チーム防御率は唯一の3点台で、年間のエラー数45はセの最少記録を更新してリーグ優勝を果たした。 高代氏は、「ありきたりかもしれないが、ミスをせず守りきる。チャンスは1試合に2度、3度はくるのだから、そこでのベンチワークが重要。勝つんだという気迫を出さねば連敗は脱出できない。まだCS圏内争いは混戦だが、Bクラスに終わる危険性さえある」と警告を鳴らす。今日の先発は6月26日の中日戦以来の先発となる西純矢。ナインを鼓舞するような燃えるピッチングに期待するしかない。 (文責・論スポ、スポーツタイムズ通信社)