巨人大物OBが”低迷”巨人の責任を原監督に問う「3年契約の2年を残す中で彼自身がどんな判断を下すのか」
新型コロナウィルスの大量陽性判定者が出て試合中止が続いていた巨人が今日2日、東京ドームの阪神戦から再開する。もちろんベストメンバーは揃わず、最大借金「16」を返済して貯金生活に入った2位の阪神との苦しい戦いが待ち受けている。ここまで45勝50敗1分けの借金「5」で5位。チーム状態は良くない。最下位の中日とは2ゲーム差だ。原監督は、3年契約の1年目。常識的には来季も続投となるが、巨人OBでヤクルト、西武で監督を務めた“球界大御所“の広岡達朗氏は、叱咤激励の意味も込めて「原は辞めるべき。契約を残す中でどんな決断を下すのか」と厳しい声をあげた。
新型コロナによる大量の離脱者を出した巨人が試合再開
大量84人のコロナ陽性判定者を出し、7月22日からの中日3連戦、後半戦開幕の29日からの横浜DeNA3連戦の計6試合、球宴期間を含め丸12日の休養期間を経て、巨人がいよいよ試合を再開する。 84人とまではいかないものの主力の大半が新型コロナの陽性判定で離脱となった首位ヤクルトが、たった2試合の中止で試合再開を余儀なくされたのに対して巨人の中止試合数が多かったことからファンの間ではSNSやネットで賛否が噴出。NPBが試合中止の明確な基準を定めていないことが、その批判の声に拍車をかけた。 巨人OBの広岡氏は、「市中感染に近い状況で強烈な第7波が襲ってきている。陽性判定の出た選手に罪はないし、球界全体に感染が広がっている。これだけの選手が離脱すれば試合開催は不可能だろう。より感染予防を徹底してもらいたい」との理解を示しながらもNPBのリーダーである斎藤コミッショナーの曖昧な姿勢に疑問を投げかけた。 「単純に1軍登録した選手のうち何割以上が離脱した場合は何試合中止し、1、2軍合わせて何割の場合は何試合中止するなどのルールを明確に定めるべきだ。これまで決めていないことがそもそもおかしい。日程消化よりも不平等な状態を回避するのがコミッショナーの役割だろう」 Jリーグと合同で新型コロナの対策連絡会議を立ち上げ、専門家の意見を聞きながら感染予防のガイドラインを厳格に定めてきたが、こういう不測の事態に備えるルールの整備は不十分だ。 広岡氏が怒りの声をあげるのは、そういうNPBの姿勢だけではない。 気になるのは巨人のていたらくだ。現在借金「5」で5位。首位のヤクルトとは13ゲーム差あり、CS出場圏内である3位の広島とは1ゲーム差だ。ただ最下位の中日からも2ゲーム差と追い上げられている。混戦を抜け出すのか、それともCS争いから脱落するのか。すべては8月戦線の戦い次第だろう。その意味では、新型コロナの影響が出そうな巨人の置かれた立場は厳しい。