【MLB】レッズが野手補強 ジャイアンツから左腕キラーのスレイターを獲得 左腕ヤングとのトレード
野手に故障者が続出し、実績不足の若手を多く起用せざるを得ない状況に陥っているレッズが経験豊富な野手の補強に動いた。日本時間7月8日、レッズはジャイアンツとのトレードでオースティン・スレイターを獲得したことを発表。スレイターは「左腕キラー」として知られる31歳の外野手である。レッズはトレードの対価として昨季63試合に登板したリリーフ左腕のアレックス・ヤングをジャイアンツへ放出。両者の年俸の差額を埋めるため、レッズはジャイアンツから金銭を獲得している(年俸はスレイター400万ドル、ヤング116万ドル)。 現在31歳のスレイターは2021年に自己最多の129試合に出場して12本塁打、翌2022年も125試合に出場して7本塁打を放つなど、主に「対左腕用のプラトーン要員」として活躍してきた外野手である。今季はここまで43試合に出場して打率.200、1本塁打、9打点、OPS.574と低迷しているが、左腕に対して通算で打率.275、24本塁打、OPS.804(対右腕は打率.229、15本塁打、OPS.655)をマークしており、新天地レッズでも相手投手が左腕のときに起用されるケースが多くなるだろう。 現在30歳のヤングは今季ここまで3試合のみの登板にとどまっているものの、昨季は自己最多の63試合に登板し、4勝2敗1セーブ、14ホールド、防御率3.86を記録。2022年にジャイアンツで24試合に登板しており、2年ぶりの古巣復帰ということになる。今季マイナーAAA級では23試合に登板して2勝0敗、7ホールド、防御率1.19の好成績をマーク。実績のあるリリーフ左腕として貴重な戦力になりそうだ。 レッズはルーク・メイリー、クリスチャン・エンカーナシオン=ストランド、マット・マクレーン、スチュアート・フェアチャイルド、TJ・フリードル、ニック・マルティーニと6人の野手が故障者リスト入り。ジェイク・フレイリーは家庭の事情で戦列を離れ、ジェイマー・キャンデラリオも右ひざの状態が万全でない状況でプレーを続けており、野手の台所事情が苦しくなっていた。トレード補強の第1弾で、まずは野手の選手層に厚みを加えた形となった。