100回目の早明戦 早大が勝利し17年ぶりの全勝優勝! シーソーゲームの死闘制す 大田尾監督「早稲田ということにプライドを持ってやった結果」
「関東大学ラグビー、早大27-24明大」(1日、国立競技場) 節目の100回目となる定期戦を迎えた伝統の「早明戦」は、早大がシーソーゲームを制して明大に逆転勝利し、17年ぶりの全勝優勝を飾った。両校の通算成績は56勝42敗2分け。明大は4年ぶりの頂点に届かず、5勝2敗で3位となった。 【写真】前半、同点のトライを決める早大・田中健想 左膝のテーピング姿が痛々しい 前半から一進一退の攻防が続いた。早大は13分に主将のフッカー佐藤健次(4年)のトライで先制する。だが、18分に同点に追いつかれると、28分にはラインアウトからモールで押し込まれて明大に逆転を許す。それでも前半ラストプレーでWTB田中健想(1年)がトライ王争いをリードする14トライ目で得点すると、その後のCGも決めて逆転。前半を12-10とリードして折り返した。 後半に入ると、逆転優勝に26点差の勝利が必要な明大の反撃を受け、11分に再び逆転を許す。100回目の戦いにふさわしい死闘となった中、早大は17分に佐藤がこの日2本目のトライを奪って同点。さらに23分に日本代表FBの矢崎由高(2年)が3人を振り切って決勝トライをあげた。最後は明大の11連続攻撃の猛攻を耐えしのぎ、1923年の第1回から続く100回目の戦いを勝利で飾った。 大田尾竜彦監督は「厳しい場面もあったが、選手がよく頑張ってくれた。今日一日を通じて両校の学生が素晴らしい戦いをしたと思うし両校がレベルアップしたと思う」と振り返った。全勝優勝については「一人一人が早稲田ということにプライドを持って、自分たちのやってることにプライドを持ってやった結果かなと思う」と話した。